吉田裕さんの岩波新書『アジア・太平洋戦争』を読み終えました。8月21日に発売されたばかりですが、一気に読んでしまいました。
対象としているのは1941年12月8日の開戦から1945年8月15日までですが、叙述はその前の日独伊三国軍事同盟の締結(1940年7月)から始まり、次の5章立て。
第1章 開戦への道
第2章 初期作戦の成功と東条内閣
第3章 戦局の転換
第4章 総力戦の遂行と日本社会
第5章 敗戦
この時期を、出来事を追いかけつつ、要所要所で、戦争をめぐる「論」が整理されています。そのため、歴史的な事実関係と、それがどんな意味を持っていたかという「論」とが分かりやすくなっていると思います。