土曜日、薬のおかげで、とりあえず熱が下がったので、都響の定期演奏会に行ってきました。都響定期Bシリーズは、今回から、ふたたびサントリーホールへ。指揮は、小泉和裕氏、ピアノは、ドイツのゲルハルト・オビッツ。
- ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
- (休憩)
- ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
1曲目。ゲルハルト・オビッツはドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家(なのだそうです)。ブラームスの曲にしては、ちょっとロマンチックすぎるかなと思うような演奏でしたが、第2楽章についてブラームス自身が「クララ ((もちろん、ブラームスが横恋慕していた恩人シューマンの妻))の肖像」と語っていたというだけはある? ということでしょうか。ピアノ協奏曲となっていますが、いわゆる協奏曲とはだいぶイメージが違いました。
2曲目。有名な曲ですが、ストラヴィンスキーが「車座になった長老たちが見守る中で、春の神をなだめるべく生贄として差し出された一人の処女が死ぬまで踊る、といった太古ロシアの異教の儀式」の幻影を見て作曲した作品だということを初めて知りました。しかし、今日の演奏は、そういうエピソードに比べると、かなりきちんとした印象の演奏でした。もっとおどろおどろしい感じがあってもよかったかな、と思うのですが、なかなかの熱演でした。
体調不良で、いまいちのコンディションでしたが、でっかいサントリーホールで、100名近い都響(+トラのみなさん)の熱演を堪能させていただきました。m(_’_)m
※ただし、サントリーホール前の「カラヤン広場」(なんという低俗な命名!)では、アークヒルズ自治会による盆踊りの真っ最中。クラシックのコンサートを聴きに行こうというときに、あまりに場違い。休憩中も、ホールの入り口をあけると、外から太鼓の音が…。やめてほしい。
【演奏会情報】 東京都交響楽団第649回定期演奏会Bシリーズ
指揮:小泉和裕/ピアノ:ゲルハルト・オビッツ/ソロ・コンサートマスター:矢部達哉/会場:サントリーホール/開演:2007年9月15日 19:00?