イラク戦争は石油のため

FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)前議長のグリーンスパン氏が、回顧録のなかで、イラク戦争は石油の利権確保のために始められたようなもの、とブッシュ政権を批判。FRB議長といえば、日本でいえば日銀総裁にあたるポスト。グリーンスパン氏は、1987年から2006年までFRB議長を務めた。

FRB前議長、回顧録でブッシュ政権を批判(AFPBB News)
「イラク開戦の動機は石油」=前FRB議長、回顧録で暴露(時事通信)

FRB前議長、回顧録でブッシュ政権を批判
[AFPBB News 2007年09月17日 10:51 発信地:ワシントンD.C./米国]

 【9月17日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)のアラン・グリーンスパン(Alan Greenspan)前議長(81)が、17日に発売される回顧録『The Age of Turbulence: Adventures in a New World(激動の時代)』の中で、「イラク戦争は原油の利権確保のために始められたようなもの」とブッシュ政権を批判した。
 同氏は、FRB議長時代は政治的な発言をほとんどしないことで知られていた。しかし、議長辞任から1年半を経て出版される回顧録では、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の経済政策についても批判。「制御不能な歳出を拒否しようとしないことが、大統領の最大の失点だ」などと指摘している。
 ロバート・ゲーツ(Robert Gates)国防長官は16日、ABCテレビで、イラク戦争が原油をめぐる利権争いだとするグリーンスパン氏の主張に対し、「1991年の湾岸戦争時にも同じことが言われたが、そうした主張が正しいとは思わない。イラク戦争はあくまで湾岸地域の安定化とイラクの大量破壊兵器開発計画を阻止するものだ」と反論した。
 回顧録は、1987年のブラックマンデー、ネットバブル、2001年の9.11米同時多発テロに伴う経済の混乱についてのほか、幼年時代やジャズミュージシャンをやっていた頃の回想も含むという。

「イラク開戦の動機は石油」=前FRB議長、回顧録で暴露
[時事通信 2007/09/17-14:18]

 【ワシントン17日時事】18年間にわたって世界経済のかじ取りを担ったグリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長(81)が17日刊行の回顧録で、2003年春の米軍によるイラク開戦の動機は石油利権だったと暴露し、ブッシュ政権を慌てさせている。
 米メディアによると、前議長は「イラク戦争はおおむね、石油をめぐるものだった。だが悲しいかな、この誰もが知っている事実を認めることは政治的に不都合なのだ」と断言している。
 ブッシュ政権は、当時のフセイン政権による大量破壊兵器計画阻止を大義名分に開戦に踏み切ったが、同兵器は存在しなかったことが後に判明。「石油資源確保が真の目的だった」とする見方は根強く語られてきた。

政権中枢につながりのある人物だけに、何か具体的な証拠があるのかと思って期待したけれど、ニュースを読む限りでは、イラク開戦前から誰もが言っていたことを繰り返しただけのようです。でも、そういう人物からも、イラク戦争は批判されるようなものだということです。

で、イラク戦争が石油の利権のためだとして、忠犬ポチの日本は、そのおこぼれにあずかれたのかな? それにしてはガソリン代が高くなっているようだけれど…。

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