海上自衛隊が給油した米艦イオウジマがイラク作戦に参加

海上自衛隊の給油を受けた米軍の強襲揚陸艦(偶然だろうけど、イオウジマという名前が付いている)の海兵隊がイラク西部アンバル州に派遣されていた!!

だいたい、この地域に派遣されている米艦船は、これはイラク作戦、これはアフガニスタン作戦と区別されているわけではないのだから、これは当り前の話。それを、日本政府だけが「自衛隊の給油した燃料は、イラク作戦には使われていない」と区別だてしようとするのが無理な話なのです。

海自給油の米艦イオウジマ イラク戦争参加 米軍資料で判明(しんぶん赤旗)

海自給油の米艦イオウジマ イラク戦争参加 米軍資料で判明
2007年10月11日(木)「しんぶん赤旗」

 海上自衛隊の補給艦「ましゅう」から昨年9月に給油されアフガニスタン攻撃に参加した米海軍強襲揚陸艦イオウジマが、その直後に改めて「ましゅう」から給油を受けてイラク戦争にも参加していたことが、米軍資料で判明しました。アフガン戦争支援に限定するテロ特措法に違反して、海自の給油が米国のイラク戦争支援に転用されていたことを示すものです。
 米海軍ホームページによれば、「ましゅう」は昨年9月22日、ペルシャ湾でイオウジマに給油しました。米海兵隊の「海兵隊ニュース」同年12月4日付によれば、イオウジマを中心とする遠征打撃群(ESG)はその後、10月上旬までにペルシャ湾に入り、イオウジマ搭載の垂直離着陸攻撃機ハリアーが、イラク南部のバスラ周辺で駐留英軍部隊を支援する活動をしました。
 10月中旬には同ESGの海兵隊地上戦闘部隊がイラク西部アンバル州の作戦に参加。11月1日には同部隊の突撃兵1人が道路脇に仕掛けられた爆弾で戦死しました。
 同ESGは昨年6月6日から12月6日までの6カ月間、地中海・インド洋周辺海域に展開。このうち7月4日から11月8日までの4カ月間は、対イラク作戦と対アフガン作戦を統括する米中央軍の担当地域に入りました。
 7月中旬以降にイスラエルのレバノン攻撃に関与した後、9月にはパキスタン海軍と合同演習。自衛隊が支援対象にするとしている「海上阻止活動」を実施した形跡はありません。(表)
 同ESGのこの航海の中心任務は、アフガン・イラク両作戦を直接支援することとされます。「海兵隊ニュース」11月10日付も、イオウジマ搭載のハリアー機は「アフガンとイラクで戦闘飛行を実施した」と報じ、それを確認しています。
 「ましゅう」が昨年9月4日にアラビア海で「イオウジマ」に給油したこと、その後イオウジマ搭載のハリアー機がアフガン空爆のために136回の攻撃飛行を実施したことは、すでに明らかにされています。

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 イオウジマ遠征打撃群(ESG) 強襲揚陸艦イオウジマを旗艦とし、ミサイル巡洋艦フィリピン・シー、攻撃型原潜アルバカーキーなど計七隻で構成され、約6000人の兵力。特殊作戦遂行能力をもつ海兵遠征隊(MEU)や、ハリアー機、海兵隊ヘリコプター部隊などを載せています。

イオウジマ遠征打撃軍(ESG)の行動(昨年6-12月)

6月6日 米東部バージニア州ノーフォーク海軍基地を出港
7月4日 スエズ運河を通過し、米中央軍の作戦地域に入る
      ヨルダン軍と共同演習
7月12日 (イスラエルのレバノン攻撃開始)レバノン沖に向かい、同国在住の15000人の米国人救出を支援
8月下旬 東アフリカのジブチで4日間訓練
9月4日 (海上自衛隊補給艦「ましゅう」がアラビア海で強襲揚陸艦「イオウジマ」に給油)
9月    アラビア海に移動し、パキスタン軍と10日間、合同演習。米パキスタン両海兵隊の初の合同演習を実施
9月9-21日 パキスタンでの演習と並行して、「イオウジマ」搭載のハリアー機がアフガニスタン南部を爆撃
9月22日 (「ましゅう」がペルシャ湾で「イオウジマ」に給油)
10月   イオウジマESGの海兵隊がイラク西部アンバル州に派遣される
11月1日 同部隊の突撃兵が道路爆弾で戦死
11月8日 スエズ運河を通過し、地中海へ
12月6日 ノーフォーク海軍基地に帰港
(「海兵隊ニュース」昨年12月4日付などによる)

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