沖縄でまた米軍がらみの女性暴行事件

今月1日、沖縄で、米兵の息子による女性暴行事件(強姦致傷)が発生していました。犯人は9日に逮捕されましたが、10日に帰国するつもりで荷造りもしていたというから、ほんとにきわどいところでした。

女性暴行 米兵息子を逮捕
[沖縄タイムス 2007年10月10日(水)夕刊]

 【沖縄】沖縄市内の飲食店で従業員の女性(22)を殴り、性的暴行を加えたとして沖縄署は9日、在沖米空軍嘉手納基地内に住む無職のケビン・エル・パークス容疑者(21)を強姦致傷の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。
 調べでは、パークス容疑者は今月1日午前4時から5時ごろまでの間、営業中の飲食店内で、料金の支払いを求めた女性従業員の顔をビール瓶で殴り、声が出せないように口をふさいで性的な暴行を加えて逃走した疑い。女性は全治1週間のけがを負った。
 沖縄署が別の飲食店従業員の目撃証言などから同容疑者の似顔絵に基づき、米軍の捜査機関と協力して同容疑者を割り出し、任意同行。容疑を認める供述をしたため、逮捕した。
 同容疑者は、調べに対し、10日に米本国へ帰国する予定だったと供述。9日に沖縄署の捜査員が嘉手納基地内の自宅から同容疑者に任意同行を求めた際、室内では荷物などがまとめられていたという。パークス容疑者の母は嘉手納基地に勤務する大尉。

「卑劣」怒り広がる 米兵子弟、女性暴行致傷
[琉球新報 2007-10-12 10:01:28]

 沖縄市で発生した米軍人子弟を容疑者とする女性暴行致傷事件を重くみた県や沖縄市、嘉手納町などは11日、「卑劣な行為で断じて容認できない」などと米軍関係機関への抗議を一斉に強めた。沖縄市議会基地に関する調査特別委員会(与那嶺克枝委員長)は同日、米軍に対する抗議決議案の可決方針を確認。臨時議会の日程は15日以降、再度委員会を開き決定する。市民団体からも「基地周辺の女性はいつも恐怖のど真ん中にいる。基地がなくならない限り、恐怖もなくならない」と糾弾する声が上がっている。

 【中部】沖縄市で発生した米軍人子弟を容疑者とする女性暴行致傷事件で、東門美津子沖縄市長は11日、米空軍嘉手納基地にマックス・カシュバム第18航空団任務支援群司令官(大佐)を訪ね、強く抗議するとともに、事件の再発防止、被害女性への謝罪と補償を求めた。カシュバム司令官は「軍人の家族とはいえ軍関係者なのでしっかり対応したい」「皆さんの気持ちは分かる。しかし詳細についてまだ何も把握していない」と回答したという。
 嘉手納基地への抗議の席上、東門市長は「女性など弱い立場の人権が侵される非人道的行為は後を絶たず、市はこれまで綱紀粛正を申し入れてきた。またしても許すことのできない凶悪な事件が起きたことに強い怒りを持って抗議する」とのブレット・ウィリアムズ嘉手納基地第18航空団司令官(准将)あての抗議文書を手渡し、米軍構成員の教育徹底と綱紀粛正などを要請した。
 一方、嘉手納町議会は15日午前に基地対策特別委員会を開き、抗議に向けて対応を協議することを11日までに決めた。同町議会の田仲康栄基地対策特別委員長は「最近、米兵の家族による事件が増えている。この種の事件が起こるたびに基地周辺の住民は不安を感じている。凶悪犯罪は絶対に容認できない」と話している。

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