今週の「九条の会」(10月12日まで)

全国各地の地域で活動する「九条の会」のニュースを、インターネットから拾い集めました。全国版では分からない、各地の「九条の会」の活動の様子が分かります。

「憲法九条」をテーマに…若手弁護士が劇団旗揚げ
[産経スポーツ 2007年10月12日更新]

 仙台弁護士会の若手弁護士が、脚本やキャスト、裏方まで自前でこなす本格的な劇団を旗揚げした。憲法九条の価値を広める活動の一環として設立、「九」をもじった「劇団ナインピア」で、13日に初公演を迎える。
 タイトルは「ラストオーダー」。憲法改正後の近未来を舞台に、大学生の主人公が軍事訓練に参加するストーリーだ。
 劇団は、登録13年未満の弁護士でつくる「若手弁護士9条の会」(十河弘代表)の有志が昨年9月ごろ結成、団員は約25人。「9条の会」はこれまで憲法が掲げる平和主義や人権尊重をテーマにした出前講座などを行ってきたが「肩ひじ張らずに楽しみながら活動したい」との思いで劇団を作った。
 今年6月ごろから、初公演に向けて特訓を開始。泊まり込みで合宿する熱の入れようだが「法律よりせりふを覚える方が難しい」とのぼやきも。
 十河代表は「劇の結論を押しつけるつもりはないが、憲法改正について考えてもらうきっかけになれば」としている。
 上演は約1時間。仙台市のエル・パーク仙台で13日午後2時と4時の2回開演予定。前売り500円、当日600円。
 問い合わせは十河法律事務所。

13日から九州のうたごえ長崎祭典 憲法九条守ろう 願い込め 「いのちと平和」テーマに合唱
[2007/10/12付 西日本新聞朝刊 2007年10月12日00時46分]

 「いのちと平和」をテーマに合唱を通じて平和を訴える「2007年九州のうたごえ長崎祭典」が13日午後一時半から諫早市の諫早文化会館大ホール、14日午後1時半から長崎市の長崎ブリックホールで開かれる。
 実行委員会主催で、長崎九条の会と九条フェスタ実行委員会の協賛。長崎県での開催は7年ぶり。
 13日は九州各県のコーラス団体の合唱コンクールを開催。14日は九州各地から集まった合唱メンバー約300人が被爆地長崎から「平和の基礎となる憲法九条を守ろう」との願いを込めてべートーベンの「第九」を合唱するほか、県内の親子約120人が反戦平和をテーマにした合唱組曲「ぞうれっしゃがやってきた」を熱唱する。
 13日の入場料は一般1000円(障害者・高校生500円)、14日は同2000円(同1000円)。両日とも中学生以下無料。実行委事務局=095(856)4484。

みにニュース:あさのあつこさん招き倉敷で平和シンポ/岡山
[毎日新聞 2007年10月12日]

 美作市在住の児童文学作家、あさのあつこさんを招いて語り合う「あさのあつこさんと語る平和シンポジウム」が13日、倉敷市福田古新田の「ライフパーク倉敷」である。戦争放棄を定めた憲法の改正阻止を目指し、05年10月に結成した「倉敷9条の会」が企画した。児童文学作家の八束澄子さんのコーディネートで、あさのさんや谷和子弁護士らが「どうなる子どもたちの未来」というテーマで語り合う。あさのさんの小説「バッテリー」の執筆こぼれ話が聞けるコーナーもある。午後1時半から。入場料一般500円。中学生以下無料。問い合わせは事務局。

映画:「日本の青空」上映会 憲法誕生の真相知って――27日、加古川/兵庫
[毎日新聞:播磨・姫路版 2007年10月11日]

◇平和条項や生存権…草案に大きな影響、鈴木安蔵氏を描く

 戦後間もなく、民間の「憲法研究会」の中心人物として、連合国総司令部(GHQ)の日本国憲法草案に大きな影響を与えたとされる憲法学者、鈴木安蔵氏(1904?83)を描いた映画「日本の青空」(2時間3分)の上映会が27日、加古川市平岡町の加古川総合文化センターで開かれる。
 東播磨2市2町の「9条の会」(計7組織)でつくる「『日本の青空』を楽しむつどい実行委員会」(委員長=幹栄盛・鶴林寺住職)の主催。関係者は「若い人たちにも憲法誕生の真相を知ってほしい」と鑑賞を呼びかけている。
 鈴木氏は福島県出身。高野岩三郎・元東大教授らと45年11月、憲法研究会を発足させた。同年末に「憲法草案要綱」をまとめ、首相官邸とGHQに提出。同要綱には平和条項や、生存権、平等権、参政権などが盛り込まれた。
 映画は、女性の雑誌記者が鈴木氏の残した日記を手がかりに、憲法誕生までの秘話を明らかにする。地雷で片足を失ったアフガニスタン人少女と聴覚障害を持つ義肢装具士の交流を描いた映画「アイ・ラヴ・ピース」などで知られる大沢豊さんが監督を務め、鈴木氏を高橋和也さん、妻を藤谷美紀さん、高野氏を加藤剛さんが演じる。
 午前10時半、午後3時、6時の3回上映。前売り1000円、当日1200円。高校生以下無料。問い合わせは同実行委事務局。【成島頼一】

映画:「日本の青空」神戸であすから上映会 憲法誕生の過程描く/兵庫
[毎日新聞:神戸版 2007年10月10日]

◇鈴木安蔵らの研究会案影響

 連合国軍総司令部(GHQ)の日本国憲法草案に影響を与えたとされる民間団体「憲法研究会」をつくった憲法学者、鈴木安蔵氏(1904?83年)を描いた映画「日本の青空」(大澤豊監督)の上映会が11、13、14の3日間、神戸市の長田、灘両区内で開かれる。
 映画は雑誌記者が鈴木氏の日記を手がかりに取材し、憲法ができる過程を描いた。上映会は神戸YWCAと神戸映画サークル協議会、灘区「九条の会」など約60団体による「『日本の青空』を見よう会」が開く。神戸YWCAでは「与えられた憲法という論議に一石を投じる作品。憲法改正について改めて考える機会にしてほしい」としている。
 11日=神戸市長田区若松町4のピフレホール=11時、13時半、16時、19時▽13日=同市灘区深田町4の市立六甲道勤労市民センター大会議室=10時半、13時、17時▽14日=同=9時50分、12時10分、14時半。1200円(前売り1000円)。高校以下800円。伊藤千尋・朝日新聞記者の講演(13日15時半?16時半)もある。問い合わせは、神戸YWCA(078・231・6201)へ。

九条の会・はつかいち:憲法擁護へ、活動さらに 2周年総会に90人/広島
[毎日新聞 2007年10月9日]

 憲法9条を守る活動を続けている「九条の会・はつかいち」は8日、廿日市市本町の同市交流プラザで結成2周年を記念した総会と講演会を開いた。改憲を掲げた安倍・前首相は退陣したが、日米共同軍事行動展開などを踏まえ、引き続き活動を強化する方針を確認した。
 市民ら約90人が参加。広島弁護士九条の会や日弁連憲法委員会などで憲法擁護にかかわる石口俊一弁護士が講演し、参院選の与党惨敗を「憲法をめぐる知識人の発言や世論の意識が変わってきた反映」と解説。全国約6000の九条の会を中心とした活動の広がりが、世論形成に影響しているとの見方を示した。
 九条の会・はつかいち共同代表の新田秀樹さんは「改憲には少しストップがかかったが、手を緩めないようにしたい」とまとめた。【宇城昇】

ネットワーク:つどい/東京
[毎日新聞 2007年10月5日]

☆戦争遺跡を巡る「平和ウオーク」

 13日13時半集合、浜町・明治座前。空襲により多くの住民が犠牲になった八丁堀にある戦災慰霊碑、占領下米軍極東中央病院として使用された聖路加国際病院など明治座から築地、銀座方面に中央区を横断。14時出発、16時解散。参加無料、小雨決行。問い合わせはセンケン東京九条の会の石川さん。

講演会:「大江裁判」報告、沖縄戦を考える――8日、姫路/兵庫
[毎日新聞:播磨・姫路版 2007年10月3日]

 姫路市総社本町の姫路市民会館で8日、「はりま文化9条の会」が主催する「沖縄戦の史実を知り、大江裁判のいまを知るための講演会」が催される。
 大阪大谷大学の非常勤講師で、大阪歴史教育者協議会の小牧薫委員長が、「大江裁判」の報告や教科書との関連、憲法問題などを講演する。裁判は05年8月、作家・大江健三郎さんの著書「沖縄ノート」にある集団自決の記述などに対し、軍の命令を下したとされる元軍人が「事実無根」として大江さんらに損害賠償などを求める訴えを大阪地裁に起こしたもの。
 同会は「戦争を美化したり、悲惨さを消し去ることは許されない。集団自決の真実を知らなければなりません」と訴えている。午後3時から。無料。問い合わせは同会。【丸井康充】

歩む:沖勝治さん(76)=苅田町 首長から市民運動家に/福岡
[毎日新聞:北九州版 2007年10月1日]

◇「戦争放棄の誓い、死守を」

 「憲法改正の狙いは、米軍と一緒に戦争ができる国に日本を変えること。憲法は戦争をするためでなく、私たちの命を守るためにある」。JR行橋駅前で毎月9日夕、ビラ500枚を配りながら声を響かせる。
 苅田町職員を経て86?98年に町長3期。引退後は市民運動家として活動している。中でも、05年4月に約20人で発足した「九条の会・京築」事務局長として、護憲運動に力を入れている。
 「戦争を二度と繰り返さないという誓いを言葉にしたのが憲法9条。国民投票法を押し通した安倍晋三前首相の姿を見て、国民が危機感を持った結果が7月の参院選。今が正念場」と話す。
 町長時代は、使途不明になった町の住民税を巡り、前任者に損害賠償を求めて高裁まで争って敗訴。「しんどい12年だった。引退後はゆっくりしようと思っていた」と町政混乱期を振り返る。
 悠々自適に暮らすうちに転機が訪れた。01年5月、国のハンセン病政策の誤りを指摘した熊本地裁判決が確定。その際、熊本県の同病療養所に知人の兄がいると知り「京築とは無関係の問題と思い、何もしなかった」と思い至った。
 同年中に「京築地区ハンセン病元患者家族を支援する会」を作り、療養所訪問、映画上映やパネル展を始めた。その後、米国寄りの在日米軍再編や、改憲論者の安倍氏の首相就任機運の高まりに危機を覚え、「九条の会・京築」も設立した。
 ビラを配っても素っ気ない反応は少なくない。しかし、「先日見知らぬ高校生がビラ配りを手伝いに来た。『憲法を変えたら彼氏が徴兵されてしまうかも』と話したら、興味深げに聞いていた」と手応えも感じる。
 猛暑の終戦の日、寒風吹く開戦の日も必ず行橋駅前で訴える。「首相が代わっても必ず改憲は議題になる。万一、国民投票が強行されても京築で過半数はとらせない。老骨にむち打って頑張りたい」
 文化振興を目指し、地元の演劇鑑賞グループ代表も務め、市民運動が下火と評される京築で気を吐く。【降旗英峰】

勇気出して憲法語ろう 「九条の会」がセミナー/盛岡
[2007年9月30日 しんぶん赤旗]

 第4回「九条の会」憲法セミナー「戦争をする国にさせない」が29日、盛岡市内で開かれ、会場いっぱいの314人が東北各地から集まり、熱心に聞き入りました。
 翻訳家の池田香代子さん、「九条の会」呼びかけ人で憲法研究者の奥平康弘さんが講演し、共感の拍手や笑い声が何度も起きました。
 池田さんは、自衛隊員から「イラクに行くのが国益になるのか悩んでいる」とつづられた手紙を受け取ったと紹介。自民党、公明党の支持者の講演会に招かれた際も自分は同じ話をしているとのべ、参加者らに「勇気を出して、周りに憲法のことを語ってほしい」と呼びかけました。
 奥平さんは、保守層の中にも、自衛隊は合憲だが、国が憲法九条を変えて集団的自衛権を行使するのには反対だという人たちが、かなりいると強調。改憲勢力が「ボールをこちらに強くけってきている」ときには、改憲に疑問を抱く国民を数多く結集し、策動をつぶすことが重要だと訴えました。
 耳を傾けた65歳の男性=住職=は「9条は政治的なものではないと思う。私も宗教者としての歩みを始めたい」と力を込め、26歳の女性=団体職員=は「自分で壁をつくっていた。話し方次第で新しい人に声がかけられると感じた」と決意していました。

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