高村外相、民主党のISAF参加論に悪乗りをする

小沢一郎・民主党代表がぶち上げたISAF参加問題。政府側は、これまで「憲法上難しい」といっていましたが、ここにきて高村外相が「絶対にありえない話ではない」と言って、インド洋給油活動だけでなく、ISAFにも自衛隊を参加させる可能性もあると発言。

こんなことになるのも、そもそもは、小沢氏のISAF参加論が、自衛隊の給油活動にたいして、アメリカの報復戦争を軍事的に支援するものだ、憲法違反だといって反対するのでなく、海外での自衛隊の武力行使そのものには反対せず、国連決議があるかないかという形式だけで反対しているからです。しかし、それに便乗して、給油活動を続けるだけなくISAFへの自衛隊参加もやってしまおうなどというのは、“悪乗り”以外のなにものでもありません。

ISAF参加、高村外相「絶対にあり得ない話ではない」(読売新聞)

ISAF参加、高村外相「絶対にあり得ない話ではない」
[2007年10月14日15時18分 読売新聞]

 高村外相は14日、テレビ朝日の報道番組に出演し、アフガニスタンに展開している国際治安支援部隊(ISAF)への日本の参加について、「絶対にあり得ない話ではないと思う」と述べた。
 武力行使をせず、非戦闘地域での活動に限定するなど一定条件を満たせば、自衛隊などの参加も不可能ではないとの考えを示したものだ。
 ISAFへの参加は民主党の小沢代表が前向きな姿勢を示しているが、政府は「ISAFは武力行使を伴う地上軍だ。(参加は)憲法違反ではないかという議論が当然出てくる」(町村官房長官)として否定してきた。
 高村外相は参加の具体的な条件について、都内で記者団に対し、「武力行使しない、(他国の)武力行使と一体化しない。要員の安全確保体制がとれ、(他国部隊の)足手まといにならないか。そして、非戦闘地域を探さなければならない」と説明した。
 ISAFは2001年12月の国連安全保障理事会決議1386で設置され、アフガン国内の治安維持や同国軍・警察の訓練などを主な任務としている。今年7月時点で米、英、豪、スイスなど37か国の約3万9000人が参加している。ただ、武装グループとの戦闘で多数の死者も出している。

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