こんなニュースが

時事通信が、18日、衆議院会館で拉致議連の総会での横田滋・家族会代表の発言を報道。

「制裁一辺倒」の見直し必要=拉致議連総会で横田氏(時事通信)

「制裁一辺倒」の見直し必要=拉致議連総会で横田氏
[時事通信 2007/10/18-19:45]

 拉致被害者家族会の横田滋代表は18日、衆院議員会館で開かれた拉致議連総会であいさつし、北朝鮮との対話を重視する福田内閣の発足を踏まえ、「制裁一辺倒」の家族会の運動を見直す必要があるとの認識を示した。圧力重視の安倍内閣の下で拉致問題が進展しなかったことが背景にあるとみられる。横田氏は11月をめどに代表を退く予定。
 横田氏は「対話路線の福田内閣に代わり、北朝鮮の態度も対話しようかという微妙な段階に来ている。これまでの運動をそのまま踏襲するのがいいのかどうか」と述べた。総会後の記者会見でも「制裁一辺倒という形が本当に正しいのかどうか。そのとき、そのときで見直す必要もある」と語った。

これにたいしてNHKニュースは、「今の段階では圧力継続がいちばん必要」という平沼議連会長の発言を紹介。

拉致議連 米韓に議員団派遣へ(NHKニュース)

拉致議連 米韓に議員団派遣へ
[NHKニュース 10月18日 18時18分]

 拉致問題の解決を目指す超党派の議員連盟は総会を開き、国際社会に拉致問題の解決の必要性を強く訴えていく必要があるとして、来月にもアメリカと韓国に議員団を派遣し、両国の国会議員などに協力を要請することを決めました。
 18日の総会では、議員連盟の会長を務める平沼元経済産業大臣が「国内では、北朝鮮との協議再開を求める声もあるようだが、『対話を再開するから、拉致被害者の調査を始める』というのでは順序が逆だ。今の段階では圧力を継続することがいちばん必要だ」と述べました。このあと、さきに北京で行われた6か国協議の内容などについて、外務省の担当者から報告を受けたのに続いて、今後の活動の方針を話し合いました。その結果、国際社会に拉致問題の解決の必要性を強く訴えていく必要があるとして、来月にもアメリカと韓国に議員団を派遣し、両国の国会議員などに協力を要請することを決め、特にアメリカでは、拉致問題が解決するまでテロ支援国家の指定を解除しないよう求めることになりました。

こちらは新潟日報の記事。横田氏の発言は最後に触れられています。

来月訪米団派遣へ、拉致議連(新潟日報)

来月訪米団派遣へ、拉致議連
[新潟日報2007年10月18日]

 拉致被害者の救出を目指す超党派の国会議員でつくる拉致議連(平沼赳夫会長)は18日、拉致問題の解決まで米国が北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除しないよう働きかけるため、11月に訪米団を派遣することを決めた。
 同議連はこれまで拉致被害者家族会(横田滋代表)の訪米などに同行したが、議員団の派遣は初めて。米国議会で、解除の条件に拉致問題の解決を盛り込んだ法案が提出されたことから「議員外交によって協力を取り付けたい」(古屋圭司事務局長)との狙いがある。
 12月の韓国大統領選後にも、新政権に拉致問題での協力を求める訪韓団を派遣する。
 この日開かれた同議連の総会で家族会の横田代表は「北朝鮮に厳しい対応をした安倍政権から対話路線の福田政権に代わり、北朝鮮が話し合いに応じるか微妙な段階になった」と述べ、議連に支援を求めた。訪米団については「大きな意味がある」と評価した。

【追記】
産経新聞にも、この日の総会の記事が出ていました。

拉致議連、年内に初の訪米団 家族会メンバーも同行(MSN産経ニュース)

拉致議連、年内に初の訪米団 家族会メンバーも同行
[MSN産経ニュース 2007.10.18 23:39]

 超党派の国会議員による「拉致議連」(平沼赳夫会長)は18日、国会内で総会を開き、年内に議員団を米韓両国に派遣することを正式に決めた。拉致議連として議員団を海外に派遣するのは初めて。拉致被害者の家族会メンバーも同行する。
 米国では北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除する動きがある中、制裁解除に新たな条件を課す法案を下院に提出した議員らと議論を深め、韓国の国会議員とも問題認識を共有したい考えだ。総会に出席した拉致被害者家族会の横田滋代表は「(日米韓の)議員同士が交流すれば一番力になる」と成果を期待した。
 福田内閣発足後、初めて開かれた総会では「すべての拉致被害者の帰還がない限り北朝鮮への支援を行わない」などとする家族会らの運動方針の支持を決定した。平沼氏は「北朝鮮への圧力を継続することが必要だ」と述べ、「対話と圧力」路線の堅持を主張した。
 これに対し、横田氏は「北朝鮮に厳しい姿勢の安倍内閣から対話路線の福田内閣に代わり、北朝鮮の態度もいくらか話し合いをしようかという微妙な段階だ。制裁一辺倒が本当に正しいかどうかは、そのときそのときによって見直す必要もある」と述べた。

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