日立、パソコン生産から全面撤退

日立製作所が、パソコン生産から全面撤退するというニュース。

家庭用パソコンは、生産も販売も全面中止。業務パソコンは販売は続けるといっていますが、生産は完全に他社に委託。ということで、またパソコンの国産メーカーが減ってゆきます。デスクトップ部門はともかく、テレパソ、オーディオ機器として、あるいはモバイル・ノートパソコンの分野では、まだまだ需要はあると思うのですが…。

日立、パソコン生産撤退・家庭用も開発停止(NIKKEI NET)

日立、パソコン生産撤退・家庭用も開発停止
[NIKKEI NET 2007/10/22]

 日立製作所はパソコン生産から全面撤退する。すでに業務用の生産は米ヒューレット・パッカード(HP)にすべて委託しており、家庭用の生産と新規開発もやめる。世界のIT(情報技術)機器市場で欧米やアジアの大手による寡占化が進むなか、過当競争が続く国内勢は競争力が低下、採算確保が難しくなっている。三洋電機の携帯電話機事業売却に続く日立のパソコン撤退で、様々な製品を横並びで手がけてきた国内電機大手の事業再編が加速しそうだ。
 世界のIT機器市場では携帯電話機でフィンランド・ノキア、米モトローラ、韓国サムスン電子の大手3社が合計で3分の2強のシェアを確保。パソコンでも米デル、HP、中国のレノボ・グループ、台湾の宏碁(エイサー)の大手4社が合計で5割近くのシェアを握る。これに対し日本勢は大手電機9社のうち全社が携帯電話を、8社がパソコンを手がけ、国内市場を中心に激しい競争を展開。海外大手に比べ規模やコスト競争力で劣る国内メーカーの事業採算は低迷している。(07:00)

【追記】

↓こんなニュースも流れていました。しかし、「継続する」と言ってみても、Priusの新モデルの開発が決まってませんからねぇ…。

日立製作所、「家庭向けパソコン事業は継続する」とコメント:ITpro

日立製作所、「家庭向けパソコン事業は継続する」とコメント
[ITpro 2007/10/23]

 日立製作所は2007年10月23日、「パソコン生産から完全に撤退」との一部報道に対し、「パソコン事業そのものから撤退することは決定していない」(広報担当者)とのコメントを発表した。一方で、家庭向けパソコンPriusシリーズの現行モデルは、生産を既に完了していることは認めた。家庭向けパソコン事業が、経営上の重要な検討課題となっており、来年以降、新モデルを開発するかどうかついて社内協議を進めているという。パソコン事業の未来像が描けなければ、近い将来撤退の可能性も考えられるが、「その場合でも、パソコンの開発で培った技術はAV機器事業で生かす方針」とした。現在日立では、パソコン事業と薄型テレビなどAV機器事業は、同じコンシューマ事業グループが統括している。Priusブランドを存続させ、テレビとパソコンを融合させた全く新しい家庭向けの製品が今後登場する可能性がある。
 パソコン業界では、春モデル、夏モデル、秋冬モデルと年3回家庭向けの新製品を発売するのが慣行。日立は5月に夏モデルを発売したものの、秋冬モデルの開発を凍結し、9月に発売を見送ったという経緯がある。現行モデルは、5月に発売した夏モデル。「在庫がある限り現行モデルの販売は当面続け、既存ユーザーへのサポートも従来通り弊社が続ける」としている。
 同社は企業向けパソコンとして「FLORA」シリーズも手がけているが、こちらは3月に、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)からOEM(相手先ブランドによる生産)で調達すると発表。7月に発売した新モデルから、日本HP製に切り替えている。(高田 学也=日経パソコン)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください