全国各地で活動している地域の「九条の会」の記事を、インターネットを流れるニュースの中から拾い集めています。
- お湯を注ぐと、9条が浮かびます(朝日新聞 10/28)
- ピースフェスタ:9条を考える 公布61年、3日に中区の国際会議場で/広島(毎日新聞 10/27)
- 広島の発言2007:「戦争は最大の生命の破壊」――長谷憲さん/広島(毎日新聞 10/25)
- 海自インド洋給油:ピースデポが講演 あす、藤沢で/神奈川(毎日新聞 10/25)
- 井上ひさしさんが憲法の大切さ訴える/福島(KFB福島放送 10/22)
- 講演会:作家の井上ひさしさん、福島で/福島(毎日新聞 10/22)
- 戦争被害者側の記憶継承を紹介(朝日新聞 10/22)
- 改憲と「教科書」連動-9条の大切さ訴え【憲法60年のつどい】(奈良新聞 10/21)
- 「経営者九条の会」 元横綱大鵬が講演(しんぶん赤旗 10/19)
- 九条の会、11月に交流集会 草の根で持続的運動目指す(東京新聞 10/18)
お湯を注ぐと、9条が浮かびます
[asahi.com 2007年10月28日]「とうふ連九条の会」は、湯を注ぐと憲法9条の全文が外側に浮き出るマグカップ「9条カップ」を発売した。今春に売り出した「9条扇子」に次ぐ9条グッズだ。
企画したのは同会代表の畦布哲志さん(59)。今年7月、憲法9条をテーマにした大林義典さんの個展「義典の九条書展」を準備中、ふと、お湯を入れると文字が浮き出る湯飲みのことを思い出し、大林さんの作品を湯飲みに入れようと思った。試作を繰り返し3カ月がかりで完成。より幅広い層に使ってもらおうと、湯飲みではなくマグカップにしたという。
キャッチフレーズは「『護憲』は『湯飲み(言うのみ)』からはじまる」だ。畦布さんは「集会に出ることだけが護憲運動ではない。お茶やコーヒーを飲みながら憲法9条の話をするのも大事な護憲運動。日常生活の中で話題にすることが憲法9条を守ることにつながる」と話す。
1個1500円(税込み・送料別)。9個以上だと1個1200円。問い合わせや注文は、日本機関紙協会兵庫県本部内のとうふ連九条の会(電話078-232-3715、ファクス078-232-3717)へ。
ピースフェスタ:9条を考える 公布61年、3日に中区の国際会議場で/広島
[毎日新聞 2007年10月27日]憲法9条を考える集会「9条ピースフェスタinヒロシマ2007」が11月3日、中区中島町の広島国際会議場で開かれる。憲法公布から61年の今年は、漫画家の石坂啓さんや漫談家の木藤なおゆきさんの講演や、コンサートなどが予定されている。11・3憲法集会実行委らが主催する。
昨年は、県内にある「9条の会」が初めて連携して同フェスタを開催。今年4月には、県内各地の9条の会(55団体)で作る県9条の会ネットワークが結成され、今年のフェスタにも協力する。同日は、三次市や三原市、福山市でも各地の9条の会による集会がある。入場料は999円(高校生以下無料)。問い合わせは石口法律事務所(082・222・0072)。【大沢瑞季】
「戦争は最大の生命の破壊」――長谷憲さん/広島
[毎日新聞 2007年10月25日]◇ひろしま医療人・九条の会事務局長、長谷憲さん(64)
平和憲法の要である憲法9条を擁護する運動のネットワーク「九条の会」。さまざまな地域や業界に、その名を冠する会が発足し、既に全国で約6000団体があるという。
県内の医療関係者が「ひろしま医療人・九条の会」を発足させたのは、憲法公布60周年に当たる昨年11月3日。呼びかけ人15人の1人だった長谷さんが、世話人を兼ねる事務局長に就くことになった。
「戦争は最大の生命の破壊行為です。医療に従事する者ならば、命を粗末にする戦争に反対するのは自然な思いでしょう。憲法9条の持つ意味を考えれば、さまざまな相違点はあっても、それを守るという一致点に結集してほしい」
広島市内であった結成総会に集まったのは、約40人。それから1年足らずで、賛同者は109人となった。開業医、勤務医、研究者などが立場を超えて結集している。都道府県レベルの医療従事者による「九条の会」としては14番目。
「活動は会報の発行や憲法をテーマにした講演会の主催といった程度。派手な活動はしていません。会長も置いていない緩やかな組織です。少しずつ啓蒙していく活動ことこそが、大切だと考えています」
改憲を旗印に掲げた安倍晋三前政権が大敗北した参議院選挙。だが、もろ手を挙げて喜べる状況でもない。新テロ対策特別措置法案の扱いを巡って国会では与野党が対立を深めるなど、憲法9条の精神に触れる課題は、なお大きい。
「参議院選挙の与党惨敗は、これまで黙していた保守系の人々が抱いた危機感を投票行動で表した結果でしょう。強行採決を連発した安倍前政権のやり方に、戦争体験者は『子や孫に同じ体験をさせたくない』と思ったのでは。とはいえ、自民党は改憲が基本方針です。国政の二大政党化で、少数意見が排除される傾向にも危機感を覚えます。改憲を阻止するためには、やはり地道に私たちの考えを広める努力が必要です」
旧満州国の牡丹江で生まれた。1945年8月の終戦時は1歳11カ月。引き揚げ時の苦労は、後から聞いた。
「私には戦争の記憶はないし、被爆体験もない。しかし、引き揚げの混乱に巻き込まれていたら、私も残留孤児の1人になっていたのかもしれません。戦後の食糧難も経験しています。朝鮮戦争が始まったころは、山口県岩国市に住んでいました。米軍機がうなりをあげて飛び立ち、夜間は灯火管制が敷かれた。街は『戦時』だったんですよ」
11月3日に広島国際会議場(中区中島町)である「9条ピースフェスタ」には、結成1周年の意味も込めて共催団体としてかかわる。
「憲法9条を守る活動の意義について、1人でも多くの人に納得してもらいたい」
地道な努力に尽きることを繰り返し説く。【宇城昇】==============
■人物略歴
◇ながたに・けん
1943年9月、旧満州生まれ、山口県出身。広島大医学部卒。福島生協病院(西区)で外科医として約20年勤務し、89年に同区内で開業。県保険医協会の理事長も務めている。ひろしま医療人・九条の会の事務局は、同協会(082・262・5424)。
海自インド洋給油:ピースデポが講演 あす、藤沢で/神奈川
[毎日新聞 2007年10月25日]自衛艦による米艦船給油問題での米側資料調査などに取り組んでいるNPO法人「ピースデポ」(横浜市港北区)の梅林宏道代表が26日午後6時半から、藤沢市民会館(同市鵠沼東)で講演する。市民グループ「ふじさわ・九条の会」などが主催。梅林代表は「給油問題の背景には米軍再編があり、日本は米軍に協力することを通じ海外での軍事活動を進めている」と指摘する。
資料代500円。「ふじさわ・九条の会」斎藤隆夫さん。【山田研】
井上ひさしさんが憲法の大切さ訴える/福島
[KFB福島放送 2007年10月22日 10時17分]日本国憲法9条を守ろうと、「県九条の会」は21日、作家の井上ひさしさんを講師に招いた講演会を福島市の県文化センターで開いた。
井上さん「理想と現実、憲法」と題して話し「憲法にはこれまでに世界各国の人間が発見し、つくりだしてきた権利や価値がすべて盛り込まれている。
押し付けられたものとか、そういうレベルのものではない」と主張した。
講演会:作家の井上ひさしさん、福島で/福島
[毎日新聞 2007年10月22日]福島市春日町の県文化センターで21日、作家の井上ひさしさんが「理想と現実、憲法」と題する講演会を開いた。「県九条の会」が発足3周年を記念して主催し、約2000人が集まった。
井上さんは戦前に「バスに乗り遅れるな」という標語が流行したことを紹介。「現在の状況も同じ。憲法改正、構造改革、グローバリゼーション。誰かがバスを用意すると、皆その中身をほとんど考えず乗ってしまう」と警鐘を鳴らした。
また井上さんは、「9条が押しつけられたものかどうかは問題ではない。9条は人権宣言や米国の独立宣言、平和を希求する人類の精神が引き継がれている」と改憲論をけん制した。【関雄輔】
戦争被害者側の記憶継承を紹介
[asahi.com:マイタウン石川 2007年10月22日]◆児童文学の勝尾さん◆
金沢市在住の児童文学作家勝尾金弥さん(80)=写真=の講演会「私が見てきたアジア・太平洋戦争」が21日、金沢市香林坊1丁目の県教育会館であった。「九条の会・石川医療者の会」主催。勝尾さんは中国やシンガポールでの取材経験などを語り、約45人の参加者が真剣に聴き入った。
勝尾さんは金沢市生まれ。10歳から18歳まで中国に住んでいた。戦争を題材にした「マレーシアの語り人」「ニーハオといわなかったころ」などの著者。
勝尾さんは自分が集めた資料や写真を参加者に見せながら、シンガポールなどで日本軍が行った残虐行為が語り継がれていることを紹介。「日本人は過去は何でも水に流しましょうとなっているが、被害者はずっと語り続けている」と話した。
改憲と「教科書」連動-9条の大切さ訴え【憲法60年のつどい】
[2007年10月21日 奈良新聞]昭和22年に日本国憲法が施行されてから60年を迎えるのを記念し、「九条の会」奈良や県内各地域・分野の九条の会で構成する「憲法60年のつどい」実行委員会は20日、奈良市登大路町の県文化会館で「憲法60年―音楽と講演のつどい」を開催し、約600人が参加した。
九条の会は平成16年、梅原猛氏や大江健三郎氏ら識者9人が集まり発足。県でも同年12月に「九条の会」奈良を結成し、憲法九条の重要性を広める活動を行っている… ?この続きは本紙をご覧下さい?
「経営者九条の会」 元横綱大鵬が講演
[2007年10月19日 しんぶん赤旗]「経営者九条の会」準備会が主催する講演会が18日、東京都文京区で行われ、第48代横綱大鵬で相撲博物館館長の納谷幸喜氏が、「勝てばそれでいいのか――戦争・平和・相撲 そしてこれから」と題して、みずからの信念、経験をユーモアを交え語りました。
司会者から「『戦争は2度と起こしちゃいけない』と発言されている大鵬さんです」と紹介された納谷さんは、戦後すぐの自身の経験を紹介しました。食糧難で「相撲部屋に入るまでお米のご飯を食べたことがなかった」こと、ロシア人の父を持ち「合いの子(混血児)、合いの子といわれ、苦労したことが相撲界の厳しさに耐える力になった」などを淡々と語りました。
さらに「相撲は相手に勝つ前に己とのたたかい」「相撲はただ勝てばいいのではない。ごまかしの勝利でなく、人間として正々堂々と勝たなくてはいけない」との相撲哲学を披露。会場には、大きくうなずく参加者の姿もありました。
いまの相撲界の不祥事については、「力士が亡くなり、世間を騒がせ本当に申し訳ない。今後、相撲界の改革をしていかなくてはいけない」との強い決意を語りました。
会場には、いっぱいの250人あまりが真剣に聞き入り、ときには笑いが起こり、最後は大きな拍手に包まれました。
九条の会、11月に交流集会 草の根で持続的運動目指す
[東京新聞 2007年10月18日 19時31分]憲法9条を守るため作家の大江健三郎氏らが2004年につくった「九条の会」は18日、全国各地や各分野で草の根で結成された「九条の会」の全国交流集会を、11月24日に東京で開くと発表した。交流集会は昨年6月以来で2回目。
記者会見した九条の会事務局長の小森陽一東大教授は「憲法改正に向けた国民投票がいつあっても、過半数の国民が『9条は変えない』と言える持続的な運動に結び付けたい」と述べた。
同会によると、これまでに全国で6733の九条の会が設立され、昨年6月の交流集会以降に1559増えた。北海道、東京など6都道県を除く41府県で、府県単位の連絡体制が確立されているという。
交流集会は11月24日午前10時半から、東京都千代田区の日本教育会館で開催。全国の九条の会に呼び掛け1000人以上の参加を見込んでいる。(共同)