9月の失業率が2カ月連続で悪化 4.0%に

先月は、景気が上向く過程で職探しをする人が増えるための一時的な上昇と言っていましたが、はてさて2カ月連続となって、どういう言い訳をするのやら…。

女性の「非自発的な離職」が急増したのはなぜ?

総務省の発表資料はこちら。↓

季節調整済みの数値で比較すると、完全失業者は8月から17万人増加し、労働人口は逆に8万人の減。ということで、景気回復局面での一時的な失業率の上昇とは、ちょっと訳が違うような気がします。また、年齢別にみると、15?24歳の失業率は8.7%(原数値)で、全体の4.2%(原数値)の倍以上。若者の失業は相変わらず深刻です(いずれも男女計)。

9月の完全失業率、6か月ぶり4%台に悪化
[2007年10月30日12時57分 読売新聞]

 総務省が30日発表した労働力調査(速報)によると、9月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント悪化し4.0%と、6か月ぶりに4%台となった。
 失業率の悪化は2か月連続で、完全失業者数は269万人だった。
 同省は「雇用情勢改善の勢いは弱まっており、今後を注視したい」として、判断を下方修正した。特に、女性の失業率は急激に悪化し、全体の失業率を押し上げる主な要因となった。
 女性の失業者は114万人で、その求職理由をみると、勤め先の都合など「非自発的な離職」が28万人と前月より6万人増加した。
 一方、男性の失業者は155万人で、転職などの「自発的な離職」が64万人と、前月比で9万人増加した。
 厚生労働省が同日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント低下し、1.05倍だった。

9月の失業率、4.0%に悪化=半年ぶりの水準、2カ月連続で上昇
[時事通信 2007/10/30-11:05]

 総務省が30日発表した労働力調査によると、9月の完全失業率(季節調整値)は4.0%で前月比0.2ポイント悪化した。失業率の上昇は2カ月連続となり、今年3月以来、半年ぶりの水準に達した。また、厚生労働省が同日発表した9月の有効求人倍率(同)は1.05倍と、前月を0.01ポイント下回った。
 これらを受け、厚労省は雇用情勢判断を「このところ改善の動きが弱まっている」とし、2年7カ月ぶりに下方修正した。
 失業率を性別でみると、男性、女性とも4.0%で、前月よりぞれぞれ0.2ポイント、0.3ポイント悪化した。特に24歳以下と35?44歳の女性で悪化が目立ち、中小・零細企業での雇用不振が原因とみられる。
 完全失業者数は前年同月比11万人減の269万人。就業者数は同9万人減の6422万人だった。

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