ますます続くサブプライム・ローン問題

アメリカのシティ・グループのOECチャールズ・プリンス会長が、サブプライム・ローンによる巨額損失の責任をとって辞任。同グループの損失は80?110億ドル(日本円で9000億円?1兆2000億円)にのぼる。

米シティグループ会長兼CEO辞任 巨額損失で引責
[2007.11.05 Web posted at: 11:14 JST- CNN/AP]

 ニューヨーク──米金融王手シティグループは4日、臨時取締役会を開き、チャールズ・プリンス会長兼最高経営責任者(CEO)が巨額損失の責任を取って辞任を表明した。
 後任の会長には、ロバート・ルービン元米財務長官が就任。また、シティ欧州部門会長のウィン・ビショフ氏が暫定CEOに就任し、特別委員会が新CEOを検討する。
 シティはこの日、先日発表した65億ドルの損失のほか、米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題による追加損失が80億ドル?110億ドルに膨らんでいることを明らかにした。
 サブプライム問題をめぐっては、米証券大手メリルリンチのスタンレー・オニール会長兼CEOが先日、事実上の解任に追い込まれたばかり。

米シティCEO辞任、会長にルービン元財務長官
[NIKKEI NET 11月05日 10:44]

 【ニューヨーク=財満大介】米銀最大手シティグループは4日、チャールズ・プリンス会長兼最高経営責任者(CEO)が辞任したと発表した。後任の会長には同社経営委員会委員長のロバート・ルービン元財務長官が就任。新CEOの人選は新たに設置する特別委員会が進める。暫定CEOにシティ欧州部門会長のウィン・ビショフ氏が就任する。
 また、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)に絡む追加損失が、9月末以降、現時点までに80?110億ドル(9000億?1兆2000億円)に達していることも明らかにした。保有する有価証券の値下がりで、評価損が発生しているためという。
 プリンス氏は同日の臨時取締役会で辞任を申し出た。米大手金融機関トップがサブプライム問題で退任に追い込まれるのは、証券会社メリルリンチのスタンレー・オニール前CEOに次ぎ2人目。プリンス氏は「最近の住宅ローン関連損失の大きさを考え、辞任が私の取るべき道と考えた」とコメントした。

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