木曜日の都響第653回定期演奏会は、先月の日フィルと同じプロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」。こんな珍しいプログラムがなぜか連続…。ラザレフとデプリーストの聴き比べとなりました。
- スクリャービン:夢想 op.24
- モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調《プラハ》 K.504
- 休憩
- プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」 op.78
1曲目は初めて聴く曲でした。スクリャービンが1898年につくった4分か5分の小品ですが、冒頭にクラリネットが奏でるモチーフを変化させながら、穏やかに終わってゆくラストが印象的。
2曲目は、スローテンポで、抑え気味の演奏。ちょっと忙しくて、ヘロヘロ気味だったので、始まった途端、「あ、こりゃ寝るな」と思ったら、案の定、寝てしまいました。(^_^;)
さて、メインの「アレクサンドル・ネフスキー」ですが、なんと言ってもソリストの竹本節子さんが見事。戦場に恋人を探すオリガの切ない気持ちが伝わってきます。また合唱も、言語明瞭、非常に良く伝わってきました。日フィルの時はP席いっぱいの人数でしたが、それにたいして、この日はステージの後ろに並ぶ程度。人数が少ない分、歌詞が明瞭になったということもありますが、やっぱり二期会合唱団の実力発揮ということでしょうか。
ただ、オケの方は、力強かった日フィルの演奏に比べると、物足りない感じ。とくに第3曲の、弦をギャッギャッと弾くあたりは、もっとえげつなくやってほしかったなぁと思いました。しかし、今回は字幕付きだったので、歌の中身がよく分かり、それだけ印象的に聴くことができました。ロシア語とラテン語では、対訳があっても、今どこを歌ってるのか分かりませんからね。(^_^;)
【演奏会情報】 東京都交響楽団第653回定期演奏会(Bシリーズ)
指揮:ジェイムズ・デプリースト/メゾソプラノ:竹本節子/合唱:二期会合唱団/合唱指揮:船橋洋介/コンサートマスター:山本友重/会場:サントリーホール/開演:2007年11月29日 午後7時?