これも貧困と格差の現われか…

東京新聞の夕刊に載っていた記事。65歳以上の新受刑者が10年間で3倍にも増えているという。なぜ、いま高齢者の犯罪が増えるのか。問題は深刻だ。

高齢受刑者10年で3倍 法務省、服役作業に配慮も(東京新聞)

高齢受刑者10年で3倍 法務省、服役作業に配慮も
[東京新聞 2007年12月3日 08時19分]

 高齢者犯罪の増加に伴い、全国の刑務所で受け入れた65歳以上の新受刑者がこの10年で約3倍になっていることが、法務省の法務総合研究所の調査で分かった。一般刑務所を出所した高齢受刑者の分析で、約3割が通常の服役作業について行けず、軽作業を中心とした「養護工場」への配置など何らかの配慮を受けていたことも判明した。
 研究所によると、65歳以上の高齢受刑者は、1996年は517人だったのに対し、2005年は1597人と3.1倍に増えた。70歳以上でみると、162人から597人と3.7倍になった。
 研究所が06年8?11月に出所した65歳以上の受刑者599人を調べたところ、一般工場や経理・営繕といった通常の服役作業をしていなかった受刑者は200人と3分の1を占めた。さらに75歳以上に絞ると、6割が服役作業をしていなかった。
 配慮の内容は、高齢受刑者を中心に集めて服役作業をさせる「養護工場」が91人(45.5%)と最多。単独室内で作業して刑務官が個別に対応するのは69人(34.5%)だった。服役作業が全くできない「不就業」が、75歳以上で約1割いた。
 この調査は高齢受刑者の急増を受けて法務総合研究所が初めて実施。結果について研究所は「医療費の増大や、職員の介護負担の増加、認知症など処遇困難者の問題も引き起こす。高齢犯罪者対策が喫緊の課題だ」と危機感を募らせた。(中日新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください