欧州議会でも日本に謝罪求める決議

欧州議会も、従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める決議を採択。一部政治家が談話を希薄化、無効化する意見を表明したり、一部の歴史教科書が慰安婦問題を矮小化したりしていることを批判し、河野談話の立場にたって賠償などをすすめるように求めている。

慰安婦問題、欧州議会も日本の謝罪決議(TBS News-i)
慰安婦決議の要旨(徳島新聞)

慰安婦問題、欧州議会も日本の謝罪決議
[TBS News-i 2007年12月14日02:21]

 旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐり、欧州議会は13日、日本政府に公式謝罪を求める決議案を採択しました。
 今回の決議案採択は、韓国人やオランダ人の元慰安婦の女性らが欧州議会の議員に働きかけていたものです。
 欧州議会の決議に法的な拘束力はありませんが、従軍慰安婦問題を「20世紀最大の人身売買の1つ」だと非難したうえで、日本政府に対し、公式謝罪とすべての元慰安婦や遺族へ賠償するよう求めています。
 この問題をめぐる議会決議は、アメリカやカナダなどで行われていましたが、ヨーロッパの27か国が加盟する欧州議会が加わったことで、日本政府に対する国際社会の厳しい目が、さらに強まることになります。

慰安婦決議の要旨
[徳島新聞 2007/12/14 01:40]

 【ブリュッセル13日共同】欧州連合(EU)欧州議会が採択した従軍慰安婦決議の要旨は次の通り。

▽事実認定など

 一、第2次大戦終戦まで日本政府は軍に対する性的労働のため、慰安婦徴用に関与。
 一、20世紀最大の人身売買の1つ。
 一、数十件の訴訟が日本の法廷で棄却。
 一、1993年の河野洋平官房長官、94年の村山富市首相の談話を歓迎。
 一、日本の一部政治家が談話を希薄化、無効化する意見を表明。
 一、日本の一部学校教科書が慰安婦問題を矮小(わいしょう)化。

▽対日要求

 一、公式な被害認定、謝罪を行い、明確な形で歴史的、法的な責任を負うことを日本政府に要求。すべての元慰安婦、遺族らへの賠償を要求。
 一、慰安婦問題が存在しないとする主張に対する公式な否定を要求。
 一、日本の国会に賠償請求の障害を除去する立法措置を要求。
 一、日本国民と政府に、自国の歴史を十分に認識することを奨励し、将来にわたる教育を要求。

「賠償請求の障害を除去する立法措置」というのは、本当に研究課題だと思う。

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