損保ジャパンが、アメリカのサブプライムローン関連の金融商品にたいして、元本や利子の支払いを保証する「金融保証保険」なるものを引き受けていたために、最大で340億円の支払いが生じる可能性が明らかになった。
金融商品に、それとは別に元本や利子の支払いを保証する「保険」をかける(つまり、金融商品が値上がりした場合は、支払いの必要がないので、保険会社は保険料の分だけ丸儲けになるが、金融商品が値下がりすると、損失を補填する必要が生じるわけだ)とは…。「金融的術策」とはいうけれど、いったいどこまで手が込んでいるのか。これだから、サブプライムローン問題の被害がどこまで広がるか、いまだにはっきりしないわけです。
損保ジャパン、サブプライムローン関連の金融保証保険で最大340億円支払いの可能性(FNNニュース)
損保ジャパン、サブプライムローン関連の金融保証保険で最大340億円支払いの可能性
[FNN HEADLINES 2008/01/12 01:02]損保ジャパンは、アメリカの低所得者向け住宅ローン、サブプライムローン関連の金融商品の元本などを保証した保険で、最大340億円の支払いが生じる可能性があると発表した。
損保ジャパンは、サブプライムローンに関連する金融商品を購入した金融機関などの機関投資家に対して、元本や利息の支払いを保証する金融保証保険を引き受けている。
損保ジャパンによると、こうした金融商品のおおもととなるアメリカの住宅ローン債権の格付けが下げられたため、保険金として最大340億円の支払責任が生じる可能性が出たという。
国内損保のサブプライムローン関連では、これまであいおい損保が252億円の損失を計上している。