昨日は、職場の後輩から譲ってもらったチケットで、東京フィルハーモニー交響楽団のサントリー定期に行ってきました。(今年2回目)
この日のプログラムは以下のとおり。指揮は高関健氏。日曜日のオーチャード定期とあわせて、ブラームスのチクルスになっています。
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
この日のブラームスは、対抗配置(第1バイオリンと第2バイオリンが左右に分かれるタイプ。コントラバスが右手にくる)。第4番の第1楽章で、さっそく主題を第1バイオリンと第2バイオリンが交互に弾く場面があり、それがどう聞こえるか楽しみなところでした。
しかし、座席が2階LDということで左側の壁に近かったせいでしょうか、どうも左右のバランスが悪く、さらに、管に比べると弦のパワー不足?で、とくに金管が目一杯音を出すと、弦がほとんど聞こえませんでした。バイオリンの音に、ブラームスらしいほわっとした丸みのようなものがあまり感じられず、その点でもちょっとマイナス。第1楽章のバイオリンが左右でかけあうところも、そんな訳で、第2バイオリンの方がよく聞こえず、ちょっともたもたした感じになってしまいました。
ところで、この日のプログラムは、上に書いた通り、4番→2番の順。この組み合わせなら、2番→4番が普通。2番の方が最終楽章で盛り上がるというのはあるかも知れませんが、作品的には、4番の方がはるかに稠密なはず。どうして?という疑問が解けないまま、前半終了。そう思って聴いていたせいか、やや力強さに欠けた印象を持ちました。
後半の2番は、相変わらず左右のバランスの悪さは気になるものの、十分楽しめました。
で、まあこんなもんだろうと思って、ホールを出て、トイレに行くと、なんとアンコールが始まってしまいました。(^_^;)
大学祝典序曲です。あわてて(といっても、もう用を足し始めていたので、途中で止めることもできませんでしたが…)戻って、立ち見で後半だけ聴きました。で、そのとき気づいたのですが、RDの出入口あたりで聴くと、左右のバランスの悪さ、管と弦のアンバランスというのがまったくありません。え…、こんなに違うの?! と、驚いてしまいましたが、結局、僕が聴いたかぎりでは、このアンコールが一番よかった、ということになります。(^_^;)
プログラムの楽曲解説(野本由起夫氏執筆)は、譜例もふんだんに盛り込んで、22ページもある力作。読み応えがありました。(^_^;)