パッケージの外側から農薬見つかる

冷凍餃子の事件。同じ製造年月日の商品6袋で、未開封のパッケージの表面から有機リン系農薬成分が見つかった。また、そのうち1つには、直径1ミリの穴があいていたという。他方で、同じ製造日でも農薬の検出されなかったものもある。

事件はますます不可解な様相を呈してきたが、日中双方が協力して、一刻も早く、なぜ、どのようにして農薬が混入したのか解明してほしい。

未開封ギョーザ6袋の表面からメタミドホス検出 兵庫(朝日新聞)
被害と同一製造日の「餃子」、有害物質なし…千葉・兵庫(読売新聞)

未開封ギョーザ6袋の表面からメタミドホス検出 兵庫
[asah.com 2008年02月03日]

 中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件で、兵庫県警は3日、輸入仲介商社「双日食料」(東京都港区)から提出を受けた、同種商品の未開封の6袋を調べたところ、いずれもパッケージの表面から有機リン系農薬成分「メタミドホス」が検出されたと発表した。うち1袋のパッケージの裏と表には穴(直径約1ミリ)が開いていた。6袋は兵庫県で中毒が起きた商品と同じ製造月日。中毒被害にあった家族以外の商品からメタミドホスが検出されたのは初めて。
 県警は、パッケージの表面から検出されたことから、天洋食品廠公司(中国河北省)の工場でギョーザが袋詰めされた後に一度に付着した可能性があるとみて、千葉で中毒を起こした商品との製造・運搬過程などの共通点についても調べている。
 調べなどによると、ギョーザは「中華deごちそう ひとくち餃子(ギョーザ)」(20個入り)。昨年10月1日に製造され、11月2日、ほかの商品のギョーザとともに計2.13トン(約8200袋)が段ボール箱に梱包(こんぽう)されて中国・天津港から船便で出荷され、11月6日に大阪港に陸揚げされた。その後、段ボール箱のまま136業者に届けられ、小売店に並んだ。
 メタミドホスが検出された6袋は、大阪府枚方市内の小売店に卸された。しかし、パッケージの表面が「ベトベトしている」「油状の液体が付着し、異臭がする」などというクレームがあり、昨年12月下旬、輸入元の「ジェイティフーズ」の大阪支店(大阪市北区)に返品され、1月8日に輸入を仲介した双日食料に戻された。
 今回見つかった穴はパッケージ左端にあり、針のようなものが貫通したような形だった。兵庫県高砂市の親子3人が中毒を起こした商品のパッケージでも幅約3ミリの穴が見つかっているが、場所や形状が異なっているという。
 県警は双日食料が冷凍庫に保管していたこの6袋の提出を受け、鑑定していた。中身のギョーザはまだ鑑定中で、別に提供を受けた20袋についても調べている。千葉県警は生協側から提供を受けた約90袋を現在鑑定している。

被害と同一製造日の「餃子」、有害物質なし…千葉・兵庫
[2008年2月3日00時12分 読売新聞]

 中国製冷凍ギョーザによる中毒問題で、千葉、兵庫両県警は2日、両県の3家族が食べたものと同じ製造日の冷凍ギョーザをサンプルとしてそれぞれ鑑定した結果、いずれも有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を含む有害物質は検出されなかったと発表した。
 千葉県警科学捜査研究所が鑑定したのは、日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)が味覚検査などの目的で保管していた「CO-OP手作り餃子(ギョーザ)」2袋。県警は今後、生活協同組合連合会コープネット事業連合(さいたま市)から提供を受けた同じ製造日分についても鑑定する。
 兵庫県警科学捜査研究所が鑑定したのは、「中華deごちそう ひとくち餃子」8袋。加古川市などのスーパー4店舗から押収、県警で包装袋やトレー、ギョーザを鑑定していた。

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