今度はSONYが勝った…のか?

1980年代にベータマックスの市場撤退を強いられたSONYですが、こんどは東芝の方が市場から撤退を余儀なくされそうです。

ウォルマートがブルーレイ支持、全米4000店HD撤去(読売新聞)
東芝、HD-DVD撤退検討 ブルーレイ支持が拡大(朝日新聞)

オイラは最近SONYのテレビを買ったばかりなので、BDに規格統一されるのは大歓迎なんですが、ニュースによれば東芝がHD-DVD撤退を検討し始めたのはワーナーブラザーズがBD一本化を発表した1月4日とか。だとすると、この1カ月余りの間にHD-DVDを買った人は、半分騙されたみたいなもの。はたして東芝はどうする…?!

ウォルマートがブルーレイ支持、全米4000店HD撤去
[2008年2月16日13時35分 読売新聞]

 【ニューヨーク=池松洋】小売り世界最大手のウォルマート・ストアーズは15日、高画質DVDの規格について、ソニーや松下電器産業を軸とする「ブルーレイディスク(BD)」を支持すると発表した。
 東芝が主導する「HD DVD」規格のプレーヤーやソフトなどの関連製品は、6月までに店頭から撤去する。米国では1月に映画大手のワーナー・ブラザースがBD支持に回り、今月には、家電量販大手のベストバイと、ビデオレンタル最大手のネットフリックスもBD支持を打ち出すなど、BD優位の流れが加速している。
 全米に4000店以上を展開するウォルマートは、家電製品の販売動向に大きな影響力を持つ。声明でウォルマートは「顧客が明確にBDへの好みを示している」と指摘し、1か月以内に売り場をBD製品中心に切り替える計画を示した。
 「HD DVD」規格の製品は、6月まで在庫を中心に販売を続けるという。
 これに対して、東芝は同日、「ウォルマートの発表は残念。今後の対応は市場の状況を見極めた上で判断していきたい」(広報室)とコメントした。米映画大手6社のうち4社がBD陣営を支持するなど、ソフトの供給力でも差をつけられており、東芝は戦略の見直しを早急に迫られそうだ。
 両陣営のシェア(市場占有率)は、米国ではプレーヤーの7割、ソフトの8割がBDとされる。

東芝、HD-DVD撤退検討 ブルーレイ支持が拡大
[asahi.com 2008年02月16日22時13分]

 東芝は16日、次世代DVDの規格として普及を進めてきた「HD-DVD」について、生産・販売からの撤退も含めた事業見直しの検討に入った。次世代DVDを巡っては、HD-DVDと、ソニーや松下電器産業が推進する「ブルーレイ・ディスク(BD)」が主導権争いを演じてきた。米国の映画大手や量販店などが相次いでBD支持に回り、HD-DVDは窮地に追い込まれていた。
 東芝首脳は同日夜、「17日の週にも対応策を発表する」と話した。
 東芝関係者は「これまでのように一直線にやれるものではないという認識はある」と撤退を示唆。プレーヤーを新規開発しない可能性があるという。ただ、「HD-DVD事業と一口に言ってもドライブ(駆動装置)、プレーヤー、レコーダー、パソコンと幅広い。やめるにしてもいろんなやめ方がある」ともしており、パソコンへのドライブ搭載など一部の事業は続ける可能性もある。
 小売り最大手の米ウォルマート・ストアーズは15日、BDを支持すると発表。今後、全米の4000の店舗とグループの会員制量販店サムズクラブやインターネット販売でBDのプレーヤーとソフトのみを販売し、HD-DVDの商品は6月までに店頭から撤去する。
 今年に入り、映画ソフトを扱う米映画大手のワーナー・ブラザースがBDの単独支持を決めた。今月11日には米家電量販店最大手のベストバイもBD商品を来月から優先販売すると発表するなど、小売店でのBD支持が広がっていた。
 東芝は米市場で1月にプレーヤーの価格を従来の半額に下げ、巻き返しを図ってきたが、シェアは30%弱にとどまっている。
 また、国内でもBD陣営が年末商戦で圧倒。調査会社BCNによると、昨年12月の次世代DVDレコーダーのメーカー別台数シェアは、BD陣営が9割以上を占め、圧倒していた。かつてビデオでVHS方式がベータ方式に勝利したように、次世代DVDの規格争いは決着が早まりそうだ。

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