今朝の読売新聞に、「新憲法同盟に民主参加」の記事。読んでみると、中曽根元首相が会長を務める「新憲法制定議員同盟」が、3月4日に総会を開き、民主党の鳩山幹事長、羽田元首相が顧問に、前原副代表、藤井裕久最高顧問が副会長に就任する新体制を発足させる、という。
何だこのニュースは? と思って、Googleを探ってみたら、NHKが24日に流したこんなニュースがキャッシュに残っていた。また、産経新聞も記事を流していた。
“憲法議連” 近く新役員体制(NHKニュース)
新憲法制定議員同盟、役員に民主党議員を加える(産経新聞)
※NHKニュースは、ネットでは前半と後半に分かれているので、同ニュースの後半は、こちら。
“憲法議連” 近く新役員体制
[NHKニュース 2月24日 6時0分]超党派の国会議員らで作る「新憲法制定議員同盟」の役員に、近く自民・民主両党の幹事長らが就任することになり、参加者の間では、与野党の対立で見送られている衆参両院の憲法審査会の発足に向けた環境整備につながるのではないかと期待する声が出ています。
「新憲法制定議員同盟」は、憲法改正に向けた国民的な議論を深めようと去年3月に設立され、自民党や民主党など超党派の国会議員200人余りが参加しています。議員同盟では来月4日に新たな役員体制を発足させる予定で、これまでの調整で、新たに自民党の安倍前総理大臣と伊吹幹事長、谷垣政務調査会長、それに民主党の鳩山幹事長が顧問に就任するほか、前原副代表が副会長に就任する見通しです。
憲法改正の手続きを定めた国民投票法は、憲法の問題点などを議論するため衆参両院に憲法審査会を設置すると定めていますが、与野党の対立で発足が見送られています。議員同盟の参加者の間では、自民・民主両党の幹部が役員に就任することで憲法審査会の発足に向けた環境整備につながるのではないかと期待する声が出ています。
新憲法制定議員同盟、役員に民主党議員を加える
[2月23日8時2分配信 産経新聞]超党派の国会議員らでつくる「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)は22日、国会内で役員会を開き、新役員人事を決めた。新たに羽田孜元首相や安倍晋三前首相、自民党の伊吹文明幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長らが顧問に就任。副会長に民主党の藤井裕久元蔵相、田名部匡省元農水相、前原誠司副代表らを加えた。民主党議員らを新たに役員にすることで憲法論議活性化への環境を整えた。
役員会では、野党の反対で始動していない衆参両院の憲法審査会の早期活動開始を求める国会議員の署名が、353人に達したことが報告された。内訳は、自民282人▽公明党35人▽民主党26人▽無所属など10人。
読売新聞の記事は、インターネットでは流れていない模様なので、全文、資料として引用しておきます。
新憲法同盟に民主参加 審査会始動に弾み
[読売新聞 2008年2月28日付朝刊 4面]超党派の国会議員らで作る「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根元首相)は、3月4日に総会を開き、新役員体制を発足させる。これまでの調整で、新たに民主党から、鳩山幹事長、羽田元首相が顧問に、前原誠司副代表、藤井裕久最高顧問らが副会長に就任するほか、自民党からは、安倍前首相、伊吹幹事長ら顧問として加わることが固まった。これにより、野党側の反対で機能が停止している衆参両院の憲法審査会が始動する可能性が出てきた。
憲法審査会は、昨年成立した国民投票法に基づき、同8月に国会に設置されたが、会議はまだ一度も開かれていない。民主党などが「憲法を冷静に議論できる環境にない」と反対しているためだ。同議員同盟は、国会議員の署名を集めるなどして、審査会の始動を働きかけてきた。
鳩山氏の同議員同盟への参加は、中曽根氏が電話で要請して実現したという。
これに関連し、鳩山氏は、27日、「民主党として、憲法審査会の始動に向け前向きな方向が出ることを、個人的には望んでいる」と記者団に語った。
ちなみに、鳩山由紀夫氏は、『新憲法試案 尊厳ある日本を創る』(PHP研究所)という本もある、根っからの改憲論者。また、産経の記事にあるとおり、改憲議員連盟には民主党の国会議員がもともと参加している。