福田内閣の支持率大幅に下がる

2月、各種マスコミでおこなわれた世論調査。福田内閣の支持率が3割台に落ちている。不支持の理由は、「政治姿勢が評価できない」「経済政策が期待できない」「首相が信頼できない」「指導力がない」など。

内閣不支持50.8%、暮らし直結問題で不満募る(読売新聞)
内閣・政党支持と関連問題(読売新聞)
「石破防衛相・続投」6割が支持、内閣支持率は3割切る(MSN産経ニュース)
内閣支持率40%に低下、不支持48%・日経世論調査(NIKKEI NET)
内閣支持率35%に下落 共同通信世論調査(中国新聞)

内閣不支持50.8%、暮らし直結問題で不満募る
[2008年2月18日22時34分 読売新聞]

 読売新聞社が16、17日に実施した全国世論調査(面接方式)によると、福田内閣の支持率は38.7%(1月調査比6.9ポイント減)に下落し、不支持率は50.8%(同9.2ポイント増)に増えた。
 内閣発足以来、初めて不支持率が支持率を上回った。
 内閣を支持しない理由を二つまで挙げてもらったところ「政治姿勢が評価できない」が48%と最も多く、「経済政策が期待できない」の37%、「首相が信頼できない」「安定感がない」の各28%が続いた。
 内閣に優先的に取り組んでほしい課題(複数回答)では「食品安全対策」が40%と、1月調査に比べ16ポイント増えた。内閣が最近の経済状況の変化に適切に対応していると思わない人は75%に上った。中国製冷凍ギョーザによる中毒事件や各種商品・サービスの値上げなど、暮らしに直結した問題への対応に不満が募り、支持率低下を招いたようだ。
 今国会の焦点となっているガソリン税については、道路整備のために税率を暫定的に上乗せすることを、法律の期限が切れる3月末以降も「続ける方がよい」と答えた人は29%で、「やめる方がよい」が62%に上った。ただ、ガソリン税の暫定税率を延長する租税特別措置法改正案を3月末までに採決した方がよいと思うかどうかについては、「そう思う」「そうは思わない」とも45%と、意見が分かれた。改正案採決に向け、与野党が修正に向けて歩み寄り、合意すべきだと思う人は60%に上り、「そうは思わない」の30%を上回った。
 政党支持率は自民が32.6%(1月調査比2.9ポイント減)に低下し、民主は20.0%(同3.1ポイント増)に伸ばした。

「内閣・政党支持と関連問題」 2008年2月調査(面接方式)
▽調査日:2008年2月16-17日
 対象者:全国有権者3,000人(250地点、層化二段無作為抽出法)
 方法:個別訪問面接聴取法、回収:1,734人(57.8%)*

Q1(13)あなたは、福田内閣を、支持しますか、支持しませんか。
 答え 1.支持する 38.7  2.支持しない 50.8  3.その他 2.8  4.DK.NA 7.7
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)

SQ1(14)【質問対象=Q1の答えが(1)の人だけ】
 あなたが支持する理由を、回答リスト1番の中から、2つまであげて下さい。
 答え 1.政治姿勢が評価できる      26.7
    2.安定感がある          31.4
    3.首相が信頼できる        24.1
    4.経済政策が期待できる      6.4
    5.外交政策が期待できる      5.7
    6.自民党と公明党の連立政権だから 12.2
    7.自民党の首相だから       27.4
    8.これまでの内閣より良い     13.3
    9.その他、DK.NA          5.1
    0.非該当(Q1の答えが(2,3,4)の人)
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)

SQ2(15)【質問対象=Q1の答えが(2)の人だけ】
 あなたが支持しない理由を、回答リスト2番の中から、2つまであげて下さい。
 答え 1.政治姿勢が評価できない     47.9
    2.安定感がない          27.6
    3.首相が信頼できない       27.8
    4.経済政策が期待できない     37.0
    5.外交政策が期待できない     7.8
    6.自民党と公明党の連立政権だから 10.6
    7.自民党の首相だから       5.4
    8.これまでの内閣より悪い     6.6
    9.その他、DK.NA          2.4
    0.非該当(Q1の答えが(1,3,4)の人)
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q2(16;17 )回答リスト3番の課題の中で、あなたが、福田内閣に優先的に取り組ん
でほしいものがあれば、いくつでもあげて下さい。
 答え 10.景気・雇用対策         56.9
    20.財政再建            23.0
    30.税制改革・消費税問題      30.2
    40.年金や医療など社会保障制度改革 62.1
    50.子育て支援など少子化対策    27.8
    60.教育改革            20.5
    70.格差問題            26.0
    80.公務員削減など行政改革     17.0
    90.政治とカネの問題        28.5
    01.中国や韓国などとのアジア外交  12.8
    02.北朝鮮問題           18.1
    03.防衛・安全保障         8.3
    04.憲法改正            4.4
    05.防災など危機管理        8.0
    06.治安・犯罪対策         14.8
    07.環境対策            21.6
    08.食品安全対策          40.3
    09.その他、とくにない、DK.NA    2.4
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q3(18)いま、あなたは、どの政党を支持していますか。1つだけあげて下さい。
 答え 1.自民党 32.6   4.共産党  2.1   7.新党日本   0.1
    2.民主党 20.0   5.社民党  0.9   8.その他の政党 —
    3.公明党 3.2   6.国民新党 0.1   9.支持政党なし 40.4
                         0.DK.NA     0.8
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q4(19)福田首相について、回答リスト4番の4つの面で、それぞれ、あなたの印象
に近い方を順にあげて下さい。
 答え 1.内閣や与党に対して指導力を発揮している  24.9
    2.内閣や与党に対して指導力を発揮していない 68.6
    3.信念や持論がはっきりしている       24.0
    4.信念や持論がはっきりしていない      69.5
    5.政策について国民に十分な説明をしている  13.7
    6.政策について国民への説明が足りない    80.0
    7.改革に取り組む姿勢が明確だ        18.1
    8.改革に取り組む姿勢が明確でない      74.9
    9.DK.NA                   4.4
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q5(20)あなたは、福田内閣は、最近の経済状況の変化に、適切に対応していると思
いますか、そうは思いませんか。
 答え 1.そう思う 19.3   2.そうは思わない 74.9   3.DK.NA 5.8
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q6(21)あなたは、道路整備のために、ガソリン税の税率を暫定的に上乗せすること
を、法律の期限が切れる3月末以降も続ける方がよいと思いますか、それとも、やめる
方がよいと思いますか。
 答え 1.続ける方がよい 29.4   2.やめる方がよい 62.1   3.DK.NA 8.5
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q7(22)ガソリン税の上乗せを続ける法案について、与野党は、徹底した審議を行っ
たうえで、3月末までに一定の結論を得ることで合意しましたが、与党は「3月末まで
に採決する」と主張し、野党は「採決は約束していない」と主張しています。あなたは、
この法案を、3月末までに採決する方がよいと思いますか、そうは思いませんか。
 答え 1.そう思う 45.2   2.そうは思わない 45.2   3.DK.NA 9.7
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q8(23)ガソリン税の上乗せを続ける法案について、与党は成立を目指し、野党は反
対しています。あなたは、与野党は、法案の修正に向けて歩み寄り、合意すべきだと思
いますか、そうは思いませんか。
 答え 1.そう思う 60.4   2.そうは思わない 30.3   3.DK.NA 9.3
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q9(24)あなたは、今開かれている国会での民主党の対応を、全体として、評価しま
すか、評価しませんか。
 答え 1.大いに評価する 5.2   3.あまり評価しない 38.2
    2.多少は評価する 35.9   4.全く評価しない  14.9   5.DK.NA 5.7
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q10(25)あなたは、次の衆議院の解散・総選挙は、いつ行うのがよいと思いますか。
回答リスト5番の中から、1つだけあげて下さい。
 答え 1.できるだけ早く行う          20.8
    2.新年度予算成立後の今年春に行う    9.6
    3.今年7月のサミット後に行う      18.2
    4.今年中に行う             20.5
    5.2009年9月の任期満了までに行えばよい 20.9
    6.DK.NA                 9.9
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q11(26)あなたは、仮に今、衆議院選挙が行われるとしたら、そのうちの比例代表選
挙では、どの政党に投票しようと思いますか。回答リスト6番の中から、1つだけあげ
て下さい。
 答え 1.自民党 30.1   4.共産党  2.7   7.新党日本   0.3
    2.民主党 25.5   5.社民党  1.3   8.その他の政党 0.1
    3.公明党 3.4   6.国民新党 0.2   9.決めていない 35.2
                         0.DK.NA     1.1
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

Q12(27)あなたは、今、どのような政権を望んでいますか。回答リスト7番の中から、
1つだけあげて下さい。
 答え 1.現在の自民党と公明党の連立政権   22.0
    2.民主党を中心とする野党の連立政権  17.5
    3.自民党の単独政権          6.7
    4.民主党の単独政権          5.2
    5.自民党と民主党を中心とする連立政権 19.0
    6.与野党を再編した新しい枠組みの政権 17.2
    7.その他               0.1
    8.DK.NA                12.2
                       (2008.02.16-17)(2008.02.19)*

「石破防衛相・続投」6割が支持、内閣支持率は3割切る
[MSN産経ニュース 2008.2.25 13:01]

内閣支持率の推移(MSN産経ニュース)

 産経新聞社がFNN(フジニュースネットワーク)と合同で23、24の両日実施した世論調査で、イージス艦と漁船の衝突事故をめぐる石破茂防衛相の責任問題について「すぐ辞任すべきだ」との回答は6.5%にとどまり、「辞任せず、防衛省の体制見直しなどを続けるべきだ」とする回答が全体の約6割を占めた。石破氏の引責辞任よりも、事故の再発防止や防衛省の体質改善に期待する声が強いことが浮き彫りになった。「再発防止策などにメドがついたら、辞任すべきだ」する回答は32.0%だった。
 この事故への福田政権の対応については、「評価する」と答えたのは11.6%と低かった。逆に「評価しない」が、76.1%と、福田政権の危機管理能力を不安視する回答が多かった。
 福田康夫内閣の支持率は28.7%と、前回調査(1月)の36.6%よりも7.9ポイント下げ、福田内閣として初めて30%を割った。逆に不支持率は前回の47.3%より4.9ポイント上がり、初めて過半数に達した。
 福田政権に対する評価では、「経済政策」「外交政策」「年金問題」などで軒並み6割程度が「評価しない」と回答。特に、在日米軍不祥事とイージス艦事故への対応を「評価しない」とする回答が7割を超えており、一連の問題に対して世論が厳しい視線を向けていることが分かった。

福田政権 支持率低迷の背景は?

思う 思わない わからない・言えない
経済政策を評価する 15.3 69.9 14.8
政治力がある 24.8 65 10.2
日本のかじ取りを任せられる 16.1 72.4 11.5
福田カラーが出てきた 19.3 68.9 11.8
ねじれ国会で政策が進まず気の毒 49 43.9 7.1

内閣支持率40%に低下、不支持48%・日経世論調査
[NIKKEI NET 2008年2月17日 22:02]

 日本経済新聞社が15―17日に実施した世論調査で、福田内閣の支持率は40%と1月の前回調査から2ポイント低下した。不支持率は48%と2ポイント上昇し、3回連続で支持率を上回った。福田康夫首相の指導力が不足しているとの見方が強まっているうえ、道路特定財源問題や経済活性策への評価が低いことなどが原因だ。
 内閣を支持しない理由を複数回答で尋ねると「指導力がない」が57%でトップ。福田内閣発足後は最高で、安倍前内閣末期の昨年8月の54%も上回った。「政策が悪い」が31%で続き「安定感がない」が25%。支持する理由は「人柄が信頼できる」が43%だった。

内閣支持率35%に下落 共同通信世論調査
[中国新聞 2008/2/11]

 共同通信社が九、十両日に実施した全国電話世論調査で、福田内閣の支持率は35.6%と、支持率が回復した一月の前回調査に比べ5.8ポイント落ち込んだ。政権発足以降、昨年十二月の調査(35.3%)に次ぐ低支持率。「不支持」は44.5%で1.7ポイント上昇した。
 不支持の理由では「首相に指導力がない」が前回より6.5ポイント増え、26.1%で初めてトップになった。これに「経済政策に期待が持てない」の22.8%が続いた。支持理由では「ほかに適当な人がいない」が50.0%で最も多かった。
 中国製ギョーザ中毒事件への対応に加え、株安など景気後退懸念が背景にあるとみられ、首相の政権運営に対する国民の厳しい視線をうかがわせている。
 ガソリン一リットル当たり約二十五円を上乗せしている揮発油税の暫定税率に関しては、三月末の期限切れ後に「延長しない方がよい」が57.1%。前回より15.1ポイント減ったものの依然過半数を占めた。これに対し「延長した方がよい」との回答は31.6%だった。
 揮発油税など道路特定財源の一般財源化については「賛成」が54.9%だったのに対し「反対」が36.2%だった。
 望ましい政権は「民主党中心」が40.2%となり「自民党中心」の36.0%を前回に続き上回った。
 政党別支持率では、自民党が30.5%と前回調査より1.5ポイント減ったが、民主党も26.2%で0.8ポイント減となった。ほかに公明党2.9%、共産党3.2%、社民党1.8%、国民新党0.6%、新党日本0.5%。支持政党なしは2.4ポイント増えて32.9%だった。

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