石原都知事が、新銀行東京について、400億円つぎ込んでも「再建は難しい」とコメント。増資後どうするかについて「手の内を明かすことになる」と述べているが、要するに、400億円でとりあえず資本不足を解消して、それで他の金融機関に引き取らせようという計画だろう。
以前、「これまで11金融機関と交渉して不調に終わったが、石原知事は『ノー(といわれているわけ)ではない』と話している」(「朝日新聞」3/15付)という記事もあった。
どこか分からないが、当初の1000億円の出資をふくめ、民間銀行にくれてやるための400億円ということになりそうだ。
増資でも単独再建困難 新銀行東京 石原知事が認識(東京新聞)
増資でも単独再建困難 新銀行東京 石原知事が認識
[東京新聞 2008年3月22日 朝刊]東京都に四百億円の増資を求めている新銀行東京について、石原慎太郎都知事は二十一日の定例記者会見で、新銀行の単独での再建は「難しいと思う。もっと幅の広い業務展開をしないと」と述べ、増資が実現しても、他の金融機関との提携などを行わなければ再建が困難との認識を示した。
また、増資した場合に「大株主の責任として、公式の監視機関をつくらなければいけない。議会にも協力を願う」とも述べた。
監視機能は現在、取締役会が担っているが、新たな機関の具体像については、「監視というよりアドバイスを行う」などと述べるにとどまった。
このほか、増資をめぐる都議会の論戦について「本質的な問題への理解が進んでいない」との感想を述べ、具体性に乏しいとの指摘が出ている新銀行の再建計画に言及。「議員さんも、これで大丈夫かと思わざるを得ない。ただ(増資後に)どういう業務を行うかは、手の内を明かしてしまうことになる」と述べて、再建に向けた具体的な戦略への言及は避けた。