映画「靖国」。大阪、京都では上映が決定しましたが、依然として東京では見れないままです。
しかし考えてみれば、国会議員は試写会と称して、タダで見ているのです。しかし、有権者である私たちは1800円を払っても見れないというのは、どう考えてみてもおかしなことです。
もし稲田朋美議員が本気で「上映中止はおかしい」というのであれば、たとえば憲政記念館でも借りてもらって、ぜひ東京でも映画を見れるようにしていただきたいものです。憲政記念館なら、少々回りに街宣車が来て騒いでも、永田町のど真ん中で近隣に迷惑がかかることもないし、普段から警察官がいっぱいいるからお客さんに万が一のことがおこることもないでしょう。
「靖国」上映中止:「見てもらい評価」 来月、大阪で上映――京都も8月予定(毎日新聞)
名古屋でも上映を中止 映画「靖国」(中日新聞)
「靖国」ドイツで上映へ 日本映画祭が開幕(朝日新聞)
「靖国」上映中止:「見てもらい評価」 来月、大阪で上映――京都も8月予定
[毎日新聞 2008年4月3日 東京夕刊]靖国神社を描いたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止問題で、大阪市淀川区の映画館「第七芸術劇場」や京都市下京区の映画館「京都シネマ」などは映画を予定通り上映することを決めた。「見てもらわないと評価できない」と説明している。
映画は日本在住の中国人監督、李纓(リイン)さんが、10年かけて撮った映像を編集。週刊誌に「反日的内容」との記事が掲載され、一部の国会議員が助成金の妥当性を問題視。劇場には上映中止を求める抗議などもあったといい、東京と大阪の5館で上映が取りやめになった。
一方、第七芸術劇場は当初の日程通り5月10日から7日間上映する予定。また京都シネマも8月に上映を予定している。第七芸術劇場の松村厚支配人は「これで全国で中止なら、嫌がらせや抗議で取りやめにできることになる。批判する人がいていいし、その通りと思う人がいてもいい。上映しなければ議論にもならない」と話している。広島サロンシネマ(広島市中区)も6月に上映する方針という。
配給元のアルゴ・ピクチャーズによると、東京でも新たに上映を希望する映画館が出てきており、日程などを調整中という。【中村一成】
名古屋でも上映を中止 映画「靖国」
[中日新聞 2008年4月3日 朝刊]靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)について、名古屋市千種区の映画館「名古屋シネマテーク」が、5月3日から予定していた上映を中止すると決めた。
同館関係者は「あらためて上映について検討している。今、言えるのはそれだけ」と話し、理由についてはあきらかにしなかった。
「靖国」をめぐっては、自民党の稲田朋美衆院議員らが、文化庁の所管法人から助成金が出ていることを理由に作品を見たいと要請し、公開前に試写会が開かれた。その後、4月から公開予定だった東京や大阪の映画館が、街宣車などの抗議を受けて、相次ぎ上映中止を決定した。
映画演劇労働組合連合会は、映画館や映画会社に上映の場を確保するよう求める声明を出している。また日本映画監督協会は、稲田議員らが文化庁を通じて試写を要求したことなどに抗議する声明を発表している。
「靖国」ドイツで上映へ 日本映画祭が開幕
[asahi.com 2008年04月03日12時05分]海外では最大となる日本映画祭「ニッポン・コネクション」が2日、独フランクフルトで開幕した。6日までの会期中に短編やデジタルフィルムも含め、ドキュメンタリーからアニメに至る幅広いジャンルの約150本が上映される。
今回の映画祭の目玉は、日本で上映中止の映画館が相次いだ靖国神社をめぐるドキュメンタリー映画「靖国」など政治問題を正面から扱った作品だ。
小泉純一郎元首相が首相当時に行った靖国神社参拝は独メディアでも取り上げられたが、一般のドイツ人にはなじみがない。映画祭事務局では「『靖国』は分かりにくい問題をさまざまな側面から説明している」と指摘している。(時事)