中曽根康弘元首相が、10日開かれた「新憲法制定議員同盟」の役員会で、改憲勢力が国民に根を張っていなかったことを認める発言をしました。
「読売新聞」11日付「発言録」(4面)によれば、中曽根氏は、次のように発言したそうです。
改憲世論安定せず
[読売新聞 2008年4月11日]中曽根元首相「(憲法改正について反対が賛成を上回った読売新聞の)世論調査を見ると、(改正支持は)非常に安定していない。政府、国会で憲法に対する態度が漂流している感があるからだ。漂流状態を安定させるために、国民に根を張ることが我々の当面の活動ではないか」(新憲法制定議員同盟の役員会で)
ご本人は改憲策動を強めなければならないというつもりで発言したのでしょうが、「国民に根を張ること」がこれからの活動の課題だというのですから、これまでは国民に根を張ってなかったと認めたも同じです。当事者の貴重な発言として、末永く記録しておきたいと思います。