お里が知れる…

高村正彦外務大臣

イラク派兵航空自衛隊の活動を「憲法違反」とした17日の名古屋高裁判決について、閣僚、自衛隊幹部、自民党国会議員の暴言が相次いでいます。高村外相は「暇ができたら読む」、航空自衛隊のトップ田母神俊雄航空幕僚長は「そんなの関係ねぇ」。自民党の中山成彬・元文科相は「最後っ屁」よばわり。

こんなお粗末な発言しかできないのも、「武装した兵士を運ぶのは武力行使と一体化しているから、イラク特措法にも憲法にも反する」という指摘に反論不可能だから。しかし、それにしても発言者の“お里が知れる”お寒い発言ばかりです。

違憲判断「暇できたら読む」=原告にも矛先?高村外相(時事通信)
自衛隊イラク派遣:輸送違憲 空幕長「関係ねえ」 会見で「隊員の心境代弁」(毎日新聞)

違憲判断「暇できたら読む」=原告にも矛先?高村外相
[時事通信 2008/04/18-12:42]

 高村正彦外相は18日午前の記者会見で、イラクでの自衛隊活動の一部を違憲とした名古屋高裁の判断に関し「後生大事にする必要もない。裁判所が傍論でそういうことを書いたという事実はあるから、外務大臣をやめて暇でもできたら読んでみますよ」と酷評した。
 外相は原告団にも矛先を向け、「裁判に負けた側が控訴しないことで傍論で書かれたことを定着させ、それがあたかも崇高なものであるかのごとく錯覚を与えて、政治に利用しようとするのはよくない」と批判。「マスコミもそれに乗らないように」と言いたい放題だった。

自衛隊イラク派遣:輸送違憲 空幕長「関係ねえ」 会見で「隊員の心境代弁」
[毎日新聞 2008年4月19日 東京朝刊]

 航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長は18日の会見で、前日の名古屋高裁の違憲判決がイラクに派遣中の隊員に与える影響について尋ねられ、有名お笑いタレントの流行語を引用して「私が心境を代弁すれば『そんなの関係ねえ』という状況だ」と述べ、隊員の士気に影響はないと強調した。
 田母神幕僚長は「非常に純真な隊員については、一部、心を傷つけられているかもしれない」としつつ、「大多数はほとんど影響ない」と語った。高裁がイラク特措法の定める「戦闘地域」に該当するとした空自の空輸先の一つ、バグダッド空港については、「予断を許さない状況だと思う。ただ自衛隊が戦いに巻き込まれる危険はない」と強調した。
 また、元文部科学相の中山成彬衆院議員(宮崎1区)は18日夜、宮崎市内で講演。判決について「問題のある裁判長で、変な判決だった。3月末で辞め『最後っぺ』(おなら)を出したようなものだ」などと語った。【本多健、中尾祐児】

田母神さん、自衛隊がイラクに派兵されて、非常に純真な国民は心を傷つけられております。

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