左から、ジョアン・シェフ・バーンスタイン『芸術の売り方』(英治出版)、木畑洋一『イギリス帝国と帝国主義』(有志舎)、平体由美『連邦制と社会改革―20世紀初頭アメリカ合衆国の児童労働規制』(世界思想社)
で、東フィルのコンサートの開始時刻を間違えて、1時間早く渋谷に着いてしまったので、駅前に引っ越したBook1st.渋谷文化村通り店 ((東急文化村近くにあったBook1st.渋谷店の入っていたビルは現在解体工事中。))に立ち寄って、買ってきたのがこの3冊。
3冊目はアメリカ政治史の本なのですが、それよりもアメリカにおける児童労働の様子が詳しく紹介されているので、思わず買ってしまいました。マルクスや『資本論』の引用はありませんが、マルクスが『資本論』で描いた19世紀のイギリス顔負けの児童労働が20世紀に入って、なおアメリカでおこなわれていたようです。
で、こっち↓がこの数日間に買った本。
左から、板木雅彦『国際過剰資本の誕生』(ミネルヴァ書房)、子安宣邦『「近代の超克」とは何か』(青土社)、松尾匡『「はだかの王様」の経済学』(東洋経済新報社)
1冊目は、あるお方から、80年代以降の国際的な投機資本の動きがわからんかなぁ…? という質問を受けて、買ってきたもの。しかし、ぺらぺら読んでみたら、意外とマルクス『資本論』的な景気循環論を数理的に展開していることが判明。2冊目は、このブログでもたびたび取り上げてきた子安氏の最新著 ((子安氏は元日本思想史学会会長、大阪大学名誉教授。これまでにこのブログで取り上げたのは『日本ナショナリズムの解読』と『国家と祭祀 国家神道の現在』))。3冊目は、くだけたイラストが表紙を飾っているが、数理派マルクス経済学者の松尾匡氏 ((最近、立命館大学経済学部に移ったらしい。『マルクスの使い道』の執筆者の一人。))の最新著。
【書誌情報】
- 著者:ジョアン・シェフ・バーンスタイン/訳者:山本章子/書名:芸術の売り方―劇場を満員にするマーケティング/出版社:英治出版/刊行年:2007年9月/定価:本体2400円+税/ISBN978-4-86276-010-4
- 著者:木畑洋一(きばた・よういち)/書名:イギリス帝国と帝国主義―比較と関係の視座/出版社:有志舎/刊行年:2008年4月/定価:本体2400円+税/ISBN978-4-903426-13-6
- 著者:平体由美(ひらたい・ゆみ)/書名:連邦制と社会改革―20世紀初頭アメリカ合衆国の児童労働規制/出版社:世界思想社/定価:本体3500円+税/ISBN978-4-7907-1265-7
- 著者:板木雅彦(いたき・まさひこ)/書名:国際過剰資本の誕生/出版社:ミネルヴァ書房/刊行年:2006年3月/定価:本体8000円+税/ISBN4-623-04582-X
- 著者:子安宣邦(こやす・のぶくに)/書名:「近代の超克」とは何か/出版社:青土社/刊行年:2008年5月/定価:本体2200円+税/ISBN978-4-7917-6410-5
- 著者:松尾匡(まつお・ただす)/書名:「はだかの王様」の経済学―現代人のためのマルクス再入門/出版社:東洋経済新報社/刊行年:2008年6月/定価:本体1900円+税/ISBN978-4-492-37105-3