溶けて消えたが、火星の氷確認?!

火星の氷を確認というけれど、実際には、直接、氷であることを確認した訳ではない。溶けてしまったから、たぶん氷だっただろう、と言っている訳で、読売新聞のように「ほぼ間違いない」「直接確認の可能性」というのが正確なところ。

NASA発表の「氷」と思われる写真
NASAが発表した「氷」の写真。ロボットアームの掘り跡の左下隅に氷らしいものが写っていた(右)のが、数日後には消えてなくなっている(左)。

しかし、火星の極に氷が存在するのではないかというのは前から言われていた訳で、それを、直接、氷らしい固まりを撮影したというのが画期的な発見であることは確かです。

「火星の氷」初めて直接確認の可能性高まる(読売新聞)

「火星の氷」初めて直接確認の可能性高まる
[2008年6月21日14時45分 読売新聞]

 【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局(NASA)とアリゾナ大は20日、火星探査機フェニックスが、氷にほぼ間違いない物体を撮影したと発表した。氷か塩とみられていた数個の白い塊が、約4日後には消失したのを写真で確認した。
 研究チームは「氷が日光を浴びて蒸発した」と判断。探査機周辺に氷があるのが確実になったことで、今後、掘削して採取した試料を分析し、火星に現存する氷を初めて直接確認できる可能性が高まってきた。
 白い塊はサイコロ大で、15日にロボットアームで地面を掘った時、深さ5センチの溝の底に露出した。翌16日の写真ではまだ確認できたため、すぐに消失するドライアイスの可能性もなく、研究チームを率いる同大のP・スミス博士は20日の記者会見で「本当に水の氷だ。もう議論の余地はない」と自信を見せた。
 火星の極域には氷があると考えられてきたが、極域への着陸成功はフェニックスが初めて。採取した物体は搭載装置の中で加熱して分析する。

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