先ほど放送されたNHKの朝のニュース(「おはよう日本」7時35分から約7分間)で、小林多喜二『蟹工船』が取り上げられました。
『蟹工船』のメッセージを今の若者がどう受け止めたか、ということに焦点を置いて取材されています。
NHKニュース「おはよう日本」(6月26日朝放送)から
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ニュースでは、『蟹工船』を読んだ2人の若者に焦点を当てています。
1人は、不正経理を命じられ、それを断ったら突然解雇されたという女性。「社会って、これが当たり前なのかとショックだった」という彼女は、『蟹工船』を読み、「社会にたいして声を上げてゆくことの大切さを教えてくれた」と言います。
もう1人、「他人のことを自分のことのように考える『蟹工船』の労働者に心を動かされた」という男性は、「他人に優しくする、他人への想像力を働かせることができたらなと思う」と語っています。
番組は最後に、次のような言葉で結んでいます。
『蟹工船』は労働者がふたたび立ち上がり、支配者が職を失うシーンで終わっています。声を上げることで社会を変えることができるという『蟹工船』のメッセージが、雇用不安をもつ若者だけではなく、社会や組織の中で閉塞感を持つ若者全体に受け入れられ、読者層を広げているようです。