小林多喜二『蟹工船』が、今年の“新潮文庫の100冊”に選ばれて、書店に並んでいます。今日、新宿のブックファーストで新潮社の発行するパンフレット「2008新潮文庫の100冊」を手に入れました。
『蟹工船』はこんなふうに紹介されています。
小林多喜二『蟹工船・党生活者』
ワーキングプア。現代は、この恥ずべき「蟹工船」の時代に戻ってしまっているのでは。海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面をえぐる「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。
なかなかいい紹介文だと思ったら、文庫本の裏表紙に書かれているものと同じでした。(^_^;)
ただし、見出しの「ワーキングプア」云々は、今回新しく考えられたものです。
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