経済同友会が、自民党、民主党の幹部と懇談し、こんごも1カ月1回のテンポで定期的に懇談会をひらくことに。
すでに、日本経団連が自民、民主両党と定期的に会合をもっているが、これは1年に1回のこと。毎月懇談していくというのは、文字どおり、政党抱き込み策に他ならない。
経済同友会が自民・民主と定期懇談会 政策提言図る(朝日新聞)
経済同友会が自民・民主と定期懇談会 政策提言図る
[asahi.com 2008年7月11日8時34分]経済同友会(桜井正光代表幹事)が、自民、民主両党の国会議員とそれぞれ定期的に意見交換する「政策懇談会」を発足させた。同友会側はエネルギーや食糧問題などの課題について与野党の垣根を越えた対話を進め、「ねじれ国会」での議論に政策提言を反映させていく考えだ。
民主党メンバーと8日に、自民党メンバーとは10日に、それぞれ東京都内のホテルで初会合を開いた。テーマは行政改革、地方分権、経済外交やエネルギーや食糧問題、税制など多岐にわたり、今後も月1回程度、開いていく。同友会がこうした政策対話を定例化するのは初めてという。
同友会側からは、桜井代表幹事をはじめ、専務理事の小島邦夫副代表幹事、副代表幹事で政治委員会委員長の金丸恭文フューチャーアーキテクト会長ら。政界側は両党ともに10人程度で「政策志向で将来の日本のかじ取りを担うメンバー」との観点から自民党は中川秀直元幹事長、民主党は前原誠司副代表が中心になって人選したという。
ほかに、自民党は伊藤達也首相補佐官、菅義偉前総務相、小池百合子元防衛相、林芳正参院議員、西村康稔衆院議員、山本一太参院議員、小渕優子衆院議員ら。民主党は岡田克也副代表、野田佳彦広報委員長、枝野幸男元政調会長、長妻昭、福山哲郎両政調会長代理、古川元久衆院議員ら。政策テーマによって参加メンバーを増やす。
民主党出席者の1人は「経済界も自民と民主、両方に受け皿を求めるようになってきた。政界と財界には相互不信もあるが、それを解消し、政治経済や政治活動に生かせるといい」と話している。(秋山訓子)