全国各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースから拾い集めています。
平和の尊さ奏でる/横浜で被爆ピアノのコンサート(神奈川新聞 7/20)
尼崎平和のための戦争展:「蟹工船」上映や戦争体験談も/兵庫(毎日新聞 7/19)
住民自治の崩壊懸念 自衛隊誘致に「功罪」(琉球新報 7/19)
戦争体験と平和への思いを語り継ぐ会/和歌山(朝日新聞 7/17)
広島の被爆ピアノで演奏会 平和の大切さ考えて:神奈川(東京新聞 7/16)
いつも心に平和と笑いを 右京区憲法9条の会(京都民報 7/15)
自衛隊誘致に警鐘/宮古島市で9条シンポ「市民対立あおる」(沖縄タイムス 7/14)
「9条を守ろう」、囲碁仲間の集い 船橋で12日/千葉県(朝日新聞 7/8)
「平和には民主主義」*憲法学者・奥平さん講演*札幌(北海道新聞 7/7)
しゃべり場9条:千葉さんら引き揚げ者が戦争体験報告――あす行橋で/福岡(毎日新聞 7/6)
「9条守ろう」団体集結 朗読などでアピール/和歌山県(朝日新聞 7/6)
九条の会事務局長、小森氏招き講演会 県労連、きょう宇都宮で/栃木県(朝日新聞 7/5)
「9条の会」きょう交流集会 和歌山/和歌山県(朝日新聞 7/5)
9条の会たかおか:発足2周年記念 6日に「つどい」/富山(毎日新聞 7/2)
平和の尊さ奏でる/横浜で被爆ピアノのコンサート
[神奈川新聞 2008/07/20]平和への願いを旋律に乗せて―。広島市内で1945年8月6日に原爆の被害を受けた「被爆ピアノ」のコンサートが20日、横浜市栄区桂町の栄公会堂で開かれた。栄区九条の会の主催。
被爆ピアノは、広島市内在住のピアノ調律師矢川光則さん(56)が所有する3台のうちの1台で、1932年製のヤマハアップライトピアノ。爆心地から約1.8キロ離れた同市中区の民家で被爆し、側面には今も、爆風で飛び散ったガラス片が突き刺さった跡が残る。被爆者の女性が「何かの役に立ててほしい」と寄贈した。
矢川さんは2000年から、被爆ピアノによる平和コンサートをスタート。昨年8月に埼玉県飯能市内で行われたコンサートで、栄区九条の会のメンバーがその存在を知り、「栄区でも開きたい」と企画した。
コンサートの冒頭、矢川さんは「平和の尊さを考えるきっかけにしてほしい」とあいさつ。ピアノが被爆してから矢川さんに託され、復活するまでを描いた絵本を、同会のメンバーが被爆ピアノの伴奏とともに朗読。また「被爆ピアノに触れたい」と応募した区民ら8組が、平和の願いを込めて選んだ曲などを演奏した。
会場に集まった参加者約60人は目をつぶったりしながら、被爆ピアノの力強い音色に聞き入った。
尼崎平和のための戦争展:「蟹工船」上映や戦争体験談も/兵庫
[毎日新聞 2008年7月19日 地方版]原爆や沖縄戦など戦争関連の資料を展示する「第13回尼崎平和のための戦争展」が18日、尼崎市東難波町4の市立労働福祉会館で始まった。20日まで。
労組などでつくる実行委員会と市内の11の「九条の会」が主催。
19日の午前10時と正午には映画「蟹工船」を上映。同日午後2時からは「尼崎原爆被害者の会」が紙芝居を上演し、中国残留孤児の宮島満子さん(72)が戦争体験を語る。20日午後2時からは日米の軍事問題などを研究している日本平和委員会理事の新原昭治さんが「これでいいのか アメリカいいなりの日本」をテーマに記念講演する。記念講演のみ資料代500円が必要で、他は無料。【樋口岳大】〔阪神版〕
住民自治の崩壊懸念 自衛隊誘致に「功罪」
[琉球新報 2008年7月19日]【宮古島】みやこ9条の会(仲宗根將二、星野勉代表世話人)と大学人9条の会沖縄(高良鉄美代表)は13日、宮古島市中央公民館で「憲法を守り、どう生かしていくか―憲法9条と自衛隊を考える」と題しシンポジウムを開催した。自衛隊を誘致した場合、補助金で自治体財政が豊かになる一方、国に依存した体質で住民自治の崩壊を招くなどの指摘があった。
意見交換したのは、大学人9条の会沖縄代表の高良鉄美氏(琉球大学法科大学院教授)、同事務局長の徳田博人氏(同)、みやこ9条の会代表世話人の仲宗根將二氏。宮古の経済界から自衛隊誘致の動きがあることなどに関して議論し約80人が聴講した。
徳田氏は「憲法では国と地方自治体は平等で、住民自治がしっかりしていると戦争を起こしにくい」と指摘。「自衛隊誘致で財政は豊かになるが、国に依存した体質になる」などと強調した。
仲宗根氏は「下地島空港が屋良覚書で平和利用が確認されている。日常的に話題にしていくことが必要だ。戦争につながる動きにはその都度、敏感に反応していかねばならない」と語った。
高良氏は「憲法9条の構造力」と題して基調講演し「明治憲法は国策を実施するための道具で、戦争や軍事力強化につながった。しかし、憲法は国策の道具ではなく国が暴走しないよう止めるのもの」と指摘。「日本国憲法は、沖縄戦や原爆投下を経験して作られた。平和主義の9条は財政、地方自治など全体にかかわってくる」と解説した。
戦争体験と平和への思いを語り継ぐ会
[朝日新聞 2008年07月17日]第4回戦争体験と平和への思いを語り継ぐ会 むかし由良が戦場になった日 26日13時半から、由良町網代の同町中央公民館2階ホール。戦争体験の披露、同町内に残る軍事施設跡などのスライド映写、自由討論、由良女声合唱団のコーラスなど。無料。問い合わせは「九条の会ゆら」。
広島の被爆ピアノで演奏会 平和の大切さ考えて
[東京新聞 2008年7月16日]広島で被爆したピアノを使ったコンサートが20、21の両日、横浜市栄区と神奈川区で開かれる。被爆ピアノを修理した広島市の調律師矢川光則さんを招いて話を聞き、原爆被害の重みと平和の大切さをあらためて考える。 (松平徳裕)
ピアノは1945年8月6日、爆心地から1.8キロの民家で被爆した。ガラス破片が突き刺さった傷あとがまざまざと残る。矢川さんが分解して修理し、部品の大半はそのままで2005年から全国で演奏会を開いている。
矢川さんの活動を知った「栄区九条の会」と「かながわ九条の会準備会」が、矢川さんに連絡を取って、コンサートが実現する運びとなった。ピアニストによる演奏、公募者による体験演奏のほか、絵本「ミサコの被爆ピアノ」(松谷みよ子作)の朗読が行われる。
神奈川区のコンサートでは絵本朗読の際、準備会メンバーのバイオリン指導者前田みどりさん(52)が絵本に触発されて作曲したピアノ曲もBGMで演奏される。
前田さんは「絵本のラストにある『みんなに伝えてね 戦争のおそろしさを 悲しみを』というメッセージをイメージして作曲しました。実際に被爆した楽器を見たり触れたりすることで、現実にあったことなんだと認識してもらう助けになれば」と話している。
コンサートの入場料はいずれもピアノの運搬料などに充てられる。20日は、午後三時から栄公会堂(栄区桂町)で、入場料800円(先着60人、要予約)。申し込みは奥田さんへ。
21日は、午前11時と午後2時の2回(各回70人)、横浜長老教会(神奈川区桐畑)で。参加協力券は高校生以上1000円、小中学生500円。申し込みは前田さんへ。
いつも心に平和と笑いを 右京区憲法9条の会
[京都民報 2008年07月15日 12:49]右京区憲法9条の会は11日右京ふれあい文化会館(京都市右京区)で、「いつも心に平和と笑いを!」をテーマに「落語と講演の集い」を開き150人が参加しました。
京都法律事務所の福山和人弁護士が「改憲の狙いと護憲運動の展望」と題して講演しました。イラク帰還兵がホームレス化している実態を紹介し、実際に戦地へ行く人間がどうなるかという視点が改憲論に欠落していることを指摘。改憲の声は国民から出たものではないことや、「権力者にフリーハンドを、国民には義務を」と権力者を縛る憲法の性質を逆転させようとしていることを話しました。 また福山弁護士は、不安定雇用を是正する運動や名古屋高裁の「イラク派兵違憲判決」などを取り上げ、現実社会を憲法に合わせて変えていく運動を「草の根から取り組もう」と呼びかけました。
落語は右京区西院出身の桂都んぼさんが、いつも些細なことで夫婦喧嘩が絶えない2人を仲裁する「堪忍袋」を熱演し笑いの連続でした。ちょっとした言葉のあやや意味の取り違いで大喧嘩になりますが、何が原因だったか思い返すとばかばかしいもので、最後の落ちに一同大爆笑。参加者は平和でこそ楽しめる「落語」を楽しみました。(山田耕司)
自衛隊誘致に警鐘/宮古島市で9条シンポ「市民対立あおる」
[2008年7月14日(月) 夕刊 4面]【宮古島】大学人九条の会沖縄とみやこ九条の会は13日、宮古島市中央公民館でシンポジウム「憲法を守り、どう生かしていくか?憲法九条と自衛隊を考える?」を開催した。市民ら約80人が参加。
自衛隊基地を誘致した場合の自治体の変容や市民生活に与える影響が指摘された。誘致によって市民が二分される危険性や、米軍との共同使用などへ警鐘を鳴らした。
大学人九条の会沖縄事務局長の徳田博人琉球大学法科大学院教授は、自衛隊基地を誘致している県外自治体の事例を挙げ、自治への自衛隊の影響力の大きさや騒音被害など住民生活へのリスクを指摘。「市民の対立をあおる構造が生まれる」と懸念を示した。
一方、同市の地下ダム建設や島おこしの取り組みを高く評価。憲法上での国と自治体の対等関係を強調しながら、基地誘致による国の補助金に頼らない同市の在り方を提案した。同会代表の高良鉄美同大学院教授は、法律の中にある「自衛隊等」の中に米軍も含まれているとして、自衛隊基地で米軍との共同訓練の可能性を示唆。「米国も日本も国益で動く。そこに地域住民の存在はない」と断じた。また、住民自治の障害になっている米軍普天間飛行場を例に挙げ、宮古島市民主体のまちづくりを訴えた。
みやこ九条の会の仲宗根将二代表世話人は、下地島空港建設の経緯などを説明して、屋良確認書の重要性を語った。
「9条を守ろう」、囲碁仲間の集い 船橋で12日/千葉県
[朝日新聞:千葉版 2008年7月8付]囲碁仲間が集まって憲法9条を守ろうという「囲碁九条の会ちば」が12日、船橋市で結成の集いを開く。
各地で職業別にも「九条の会」ができ始めた3年前、全日本年金者組合の囲碁仲間から声が出た。「平和でなければ囲碁も楽しめない」と、県内各地の囲碁仲間ら30人ほどが呼びかけ人に。「憲法9条のもつ輝きと私たちの生活」と題して記念講演、囲碁盤40面で対局して交流を深める。
午後1時?同4時半。参加費500円。問い合わせは野村鉄男さんへ。
「平和には民主主義」*憲法学者・奥平さん講演*札幌
[北海道新聞 2008/07/07]「九条の会」呼びかけ人の1人である憲法学者奥平康弘・東大名誉教授=函館出身=を招いた「奥平先生と憲法を考えるつどい」が六日、札幌市厚別区の北星学園大図書館で開かれた。
清田九条の会連絡会などでつくる実行委の主催で、約200人が参加した。
奥平氏は講演で、戦前の言論弾圧に言及しながら「映画『靖国』上映中止騒動にみられるように、最近は人々が自由に発言するチャンスが少しずつ奪われてきたのではないか」と危機感を表明。
その上で「歴史的に民主主義の国は、民主主義の国と戦争をしておらず、平和の問題は民主主義の問題だ。国内、さらに近隣諸国に民主主義を広げていくことが平和につながる」と訴えた。
講演の後、音楽を通じて反戦平和を訴えている札幌在住のシンガー・ソングライターいなむら一志さんのミニコンサートも開かれた。(志子田徹)
しゃべり場9条:千葉さんら引き揚げ者が戦争体験報告――あす行橋で/福岡
[毎日新聞 2008年7月6日 地方版]◇「戦争はいけないこと」
日中戦争の発端となった盧溝橋事件(1937年)の起きた日にちなみ、九条の会・京築は7日午後7時、行橋市のウィズ行橋で、中国からの引き揚げ者の報告を聞く「しゃべり場9条」を開く。終戦時に中国東北部で集団自決を考えた同市南大橋、千葉トミさん(80)ら3人の体験を聞き、意見を交わす。
千葉さんは、ハルビンの電話局で勤務中、終戦を迎えた。45年9月、同じ官舎に住む40人は、混乱と敗戦の絶望感から、獣医だった千葉さんの兄が持つ麻薬で集団自決することを決めた。だが決行の日、幼い娘を持つ1人の女性が「生きて日本に帰ろう」と懸命に主張したことで思いとどまった。千葉さんは兵舎跡などを転々としながら暮らし、46年9月、引き揚げ船で帰国した。
この体験は公にせず、2、3年前に知り合った中国からの引き揚げ者、加来和江さん(78)=同市稲童=にだけ話した。「九条京築」は、戦争体験の聞き取りと文集発行に取り組む加来さんを通じて千葉さんを知り、体験を語るように依頼。千葉さんは、これに応じてコミュニティーラジオで初めて語るとともに、「しゃべり場」への出席を決めた。
「話せるうちに話しておきます。大変な体験だったが、私はまだ運が良かった方。伝えたいことは一つ。いとも簡単に命を奪う戦争はいけないということです」と語る。
ほかに中国の野戦病院で看護婦をしていた苅田町の女性と加来さんも体験を語る。入場無料。日中戦争に関するビデオ上映もある。【降旗英峰】〔京築版〕
「9条守ろう」団体集結 朗読などでアピール/和歌山県
[朝日新聞:和歌山版 2008年7月6日]憲法9条を守る活動をしている県内の各団体が交流する集会が5日、和歌山市内で開かれた。取り組みを報告するなどしながら、活動を強めていく初めての試みで、「九条の会・わかやま」の呼びかけに応じた県内約100団体の約半数が参加した。
活動の報告では22団体の代表者が登壇。「9条を守ろうと訴える新聞を発行している」「守るための署名を集めている」などと発表した。
このうち、読書の楽しみを子どもに伝える活動の中から生まれた「よみきかせ9条の会・和歌山」は、特攻隊員と食堂の女性の交流を描いた絵本「ほたる」を、ギター演奏に合わせて朗読した=写真。命が失われる無情さを表現した場面などではハンカチで目頭を押さえる参加者の姿もあった。
元中学教員で集会を主催した運営委員会の阪中重良副実行委員長(68)は「戦争をしないと決めた9条は素晴らしい憲法だ。守り抜くために多くの人に参加を呼びかけたい」と話した。
九条の会事務局長、小森氏招き講演会 県労連、きょう宇都宮で/栃木県
[朝日新聞 栃木版 2008年7月5日]規制緩和や後期高齢者医療制度など、労働者や高齢者らの抱える問題を憲法の視点から考えようと県労連は、九条の会事務局長で東京大学教授の小森陽一氏を招いて、宇都宮市川向町のJR宇都宮駅ビルのパセオで5日に「理不尽社会に憲法と言葉の力を」と題した講演会を開く。
講演は、パセオ9階会議室で5日午後3時から5時まで。参加費無料。
「9条の会」きょう交流集会 和歌山/和歌山県
[朝日新聞 和歌山版 2008年7月5日]県内の地域や職場ごとに作られ、憲法9条を守る活動を続けている様々な「9条の会」が一堂に会する交流集会が5日、和歌山市北出島1丁目の県勤労福祉会館プラザホープで開かれる。
県内の大学教授や弁護士が賛同人となって05年にできた「九条の会・わかやま」が呼びかけて運営委員会を設け、開催の準備を進めてきた。集会では、約50の「9条の会」などが集い、うち約20団体の代表者が、署名集めや戦争体験を語るミニ集会など日頃の活動事例を報告する。
運営委によると、県内では現在、100近くの「9条の会」などが活動を続けている。運営委の阪中重良・副実行委員長は「9条を守ろうという世論は徐々に広がってきているが、もっと多くの人に活動に参加して欲しい」などと呼びかけている。
午後1時半から。無料。
9条の会たかおか:発足2周年記念 6日に「つどい」/富山
[毎日新聞 2008年7月2日 地方版]「戦争イヤわいね9条の会たかおか」が、発足2周年を記念し、6日午後2時から、高岡市博労本町のふれあい福祉センター1階ホールで、「バンド演奏と講演のつどい」を開く。資料代を含む参加協力費500円(高校生以下無料)。
第1部は、地元のアマチュアジャズバンド「MBフラット」による演奏。第2部は、富山大空襲を語り継ぐ会の和田雄二郎事務局長が、現存する資料や映像を使いながら、「富山大空襲にみる戦争」のテーマで講演する。
問い合わせは高岡民主商工会。
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