本日のお買い物

雨宮処凜解説『蟹工船』(金曜日)『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』
金曜日刊・小林多喜二『蟹工船』(左)と『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』(右)

まず1冊目(左)は、最新版の小林多喜二『蟹工船』(金曜日刊)。(^_^;) 最新版だろうがなんだろうが蟹工船のストーリーが変わるわけはありませんが、注目は、雨宮処凜さん解説。とりあえず、彼女の解説だけ目を通しましたが、『蟹工船』がなぜいまの若者にうけるのかを、非正規で働く若者たちの生々しい実態を重ねつつ明らかにしていて、なかなか読み応えがありました。

2冊目(右)の『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』は、WordPress解説本の最新バージョン。WordPressの方はすでに2.6になっていますが、2.5でダッシュボードのデザインその他大きく変更されたので、これからWordPressを始めるという人には絶対お薦め。

もちろん、オイラのように、以前からWPを使っているが最新機能をよく理解していないというユーザーにも必須の1冊? これから読んで勉強します。(^_^;)

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これは必読文献! 豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』

豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』(岩波現代文庫)

1945年9月27日、昭和天皇が初めてマッカーサーを訪問する。このとき、天皇が「私は、国民が戦争遂行にあたって政治、軍事両面で行なったすべての決定と行動に対する全責任を負う者として、私自身をあなたの代表する諸国の採決にゆだねるためにおたずねした」と発言したとされる。しかし、この記述の元になったマッカーサーの『回想記』には、事実関係と矛盾した記述が多いという。

それでは、実際には、昭和天皇はマッカーサーとの会見で何をしゃべったのか? 第1回会見の記録は、2002年10月に初めて公開された。さらに、2002年8月に、朝日新聞が、1949年7月の第8回会見から通訳を務めた故松井明氏の記録(写し)を入手し、その概要が公表された(ただし、同写しの全文はなお公表されていない)。

本書は、こうした資料にもとづいて、占領下あるいはサンフランシスコ講和条約締結前後の時期に、昭和天皇が主体的・能動的にはたした政治的役割を探究している。

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