内閣改造後のNHKの世論調査。福田内閣の支持率は3ポイント上がって33%になったものの、「不支持率」も1ポイント上がって58%に上昇。内閣改造・自民党役員人事についても「評価する」の35%に対し、「評価しない」が57%を占めた。
「改造で人気回復」という目論見は、とりあえず完全に失敗したようだ。
ちなみに、麻生氏の自民党幹事長登用を「評価する」が54%に上っているが、これは、とりあえず名前と顔が知られていることが反映しただけ。
NHK世調 内閣支持率33%
[NHK 8月11日 19時44分]NHKが行った世論調査によりますと、福田内閣を「支持する」と答えた人は、内閣改造前の先月より3ポイント上がって33%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は、1ポイント上がって58%でした。
NHKは、今月8日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で、世論調査を行いました。調査の対象となったのは1726人で、このうち58%にあたる1007人から回答を得ました。それによりますと、福田内閣を「支持する」と答えた人は、内閣を改造する前の先月の調査より、3ポイント上がって33%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は、1ポイント上がって58%でした。福田内閣を支持する理由では、▽「ほかの内閣よりよさそうだから」が38%、▽「支持する政党の内閣だから」と「人柄が信頼できるから」がそれぞれ25%などとなった一方、支持しない理由では、▽「政策に期待が持てないから」が46%、▽「実行力がないから」が32%などとなりました。
そして、さきの内閣改造と、自民党の役員人事について、▽「大いに評価する」が3%、▽「ある程度評価する」が32%だったのに対し、▽「あまり評価しない」が39%、▽「まったく評価しない」が18%でした。そのうえで、「大いに評価する」、「ある程度評価する」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、▽「実力者を起用し、安定感があるから」が42%で最も多く、次いで▽「小泉政権以来の構造改革路線を見直したから」が21%、▽「人心一新になったから」が12%などとなりました。一方で、「あまり評価しない」、「まったく評価しない」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、▽「福田総理大臣が指導力を発揮しなかったから」が32%で最も多く、次いで、▽「若手や新たな民間人が起用されず新鮮味がないから」が29%、▽ 「派閥のバランスを重視したから」が13%などでした。また、自民党幹事長に麻生太郎氏が起用されたことについて、▽「大いに評価する」が12%、▽「ある程度評価する」が42%だったのに対し、▽「あまり評価しない」が25%、▽「まったく評価しない」が13%となりました。
さらに、福田総理大臣の訴える「国民が生活の改善を実感できる政治」が、新しい内閣で実現できるかどうか質問したところ、▽「大いに実現する」が2%、▽「ある程度実現する」が18%だったのに対し、▽「あまり実現しない」が49%、▽「まったく実現しない」が25%でした。
また、衆議院の解散・総選挙の時期については、▽「来年9月の任期満了まで総選挙を行う必要はない」が25%で最も多く、次いで▽「年内に行うべきだ」と「できるだけ早く行うべきだ」がいずれも23%、▽ 「来年の早い時期に行うべきだ」が19%となりました。さらに、次の衆議院選挙後の望ましい政権の形について質問したところ、▽「自民党が中心となる連立政権」が26%で最も多く、次いで、▽「自民党と民主党による大連立政権」が23%、▽「民主党が中心となる連立政権」が21%などとなりました。