就任式のあと観衆に手を振るルゴ新大統領(2008年8月15日、AFPBB News)
南米パラグアイで、中道左派のフェルナンド・ルゴ元司教が新大統領に就任しました。
ルゴ氏は、今年4月の大統領選挙で「変革のための愛国同盟」を母体に勝利しました。同組織は、野党第1党で中道の真正急進自由党と左翼連合との同盟。御本人はかつて「解放の神学」を支持したこともある元司教さんです。
パラグアイ:私の給料は貧しい人々に 元司教が大統領就任(毎日新聞)
パラグアイで新大統領就任、南米で新たな左派政権誕生(AFPBB News)
南米各国では、ベネズエラなど、左派あるいは中道左派の政権が広がっています。そんな中で、パラグアイはどちらかといえば保守的と言われてきた国。しかし、ついに61年におよぶコロラド党支配からの脱却が始まりました。ヽ(^o^)/
パラグアイ:私の給料は貧しい人々に 元司教が大統領就任
[毎日新聞 2008年8月16日 東京夕刊]【メキシコ市・庭田学】南米パラグアイの新大統領に15日、元カトリック教会司教で中道左派のフェルナンド・ルゴ氏(57)が就任した。AP通信によると、同氏は大統領報酬月額約6000ドル(約66万円)を「私には必要ない」として、貧しい人々のために寄付することを表明した。任期は5年。
ルゴ氏は聖職者時代、カトリック教会の左派思想とされる「解放の神学」に傾倒。就任式には、ノーネクタイで素足にサンダルばきという聖職者時代と同様のスタイルで臨んだ。演説では「社会的に正しく、飢えのないパラグアイを目指そう」と呼びかけた。
ルゴ新大統領の誕生によって、1954?89年の軍政時代を含む61年間続いた右派コロラド党による政権は幕を下ろした。
新政権は保守から左派まで多様な政治勢力が結集。連立政権のかじ取りが新大統領の当面の課題になる。
パラグアイは南米で唯一、台湾と外交関係があり、台湾の馬英九総統も就任式に出席。ルゴ新大統領は中国との関係強化を表明しており、今後の対台湾関係が注目されている。
パラグアイで新大統領就任、南米で新たな左派政権誕生
[AFPBB News 2008年08月16日 18:26 発信地:アスンシオン/パラグアイ]【8月16日 AFP】南米パラグアイで15日、4月の大統領選挙で歴史的勝利を収めた元カトリック教会司教で中道左派のフェルナンド・ルゴ(Fernando Lugo)氏が新大統領に就任した。
首都アスンシオン(Asuncion)で行われた就任式での演説で、新大統領は、最重要課題は人口の約20%を占める極貧層への対策だと強調した。
ルゴ大統領の就任によりパラグアイで60年以上続いた右派政権は幕を閉じた。就任式には、南米各国の大統領も出席。南米では左派政権が相次いで誕生しているが、パラグアイもこれに加わる形となった。
Fernando Lugo – Wikipedia, the free encyclopedia
Paraguay – Wikipedia, the free encyclopedia