リクルート社の発行する無料情報誌『R25』の今週号(2008.09.11号)が日本共産党に注目!!
中を開くと、志位委員長の顔写真が…。日本共産党が何をめざしているのか、ジャーナリストの大谷昭宏さんにインタビューしています。
[政治] イマドキの日本共産党は何を目指しているのか? | RxR | R25.jp
若者の入党者が急増中!?
イマドキの日本共産党は何を目指しているのか?
[R25 2008.09.11号]格差社会、ワーキングプア問題などが叫ばれる昨今、日本共産党の新規党員が増加しているという。同党広報によれば、昨年9月以降に入党した新規党員は1万600人(9月3日現在)。なかでも20?30代の入党が目立って増えているそうだ。今年2月の衆院予算委員会での日本共産党・志位和夫委員長の派遣労働問題についての発言がネットの動画サイトに投稿され、肯定的な反響が寄せられるなど、近年にない注目を集めている。
「弱者の味方」を印象づけた日本共産党だが、一方で「共産主義って中国や北朝鮮のようなものじゃないの」なんて声があるのもまた事実。いったい、イマドキの日本共産党は何を目指しているのだろう? ジャーナリストの大谷昭宏さんに聞いてみました。
「そもそも共産主義は、“必要に応じて富を分配する”というのが大原則です。たとえば、病気になってお金がいる人、扶養家族が多い人、所得が低い人などには、今以上にしっかりとした保障が必要じゃないか、というのが日本共産党の主張です。だから、福祉を重要課題としてあげるわけです」
しかし、日本は資本主義社会ですから、なかなか難しい面もあると思うのですが。
「そうですね。無駄な公共事業、そして防衛費を削減して、高額所得者へもっと課税しようというのが、現在の日本共産党の基本的な考えのようです。それもある意味、富の分配といえますよね。今の政治における日本共産党の役割は、アメリカ型の行き過ぎた市場原理主義と、それにならった構造改革路線が生み出したゆがみを緩和することにあると思います。だから、分配の財源をどこに求めるか、という話になるんですね。ただ、資本主義の存在意義は認めつつも、将来的には共産主義に発展させたいと考えているのは間違いないでしょう」(同)
共産主義がいいかどうか、その政策が実現可能かどうかはともかく、確かに今の時代は世知辛い。お金も、ましてや権力もない若者が、日本共産党に期待してしまうのは無理もないかもしれない…。(武藤平蔵)
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大谷さんがせっかくお答えいただいているのですが、日本共産党はすでに5年前の党大会で綱領を改定して、「そもそも共産主義は、“必要に応じて富を分配する”」という考え方をやめています。社会主義・共産主義の社会では、生産手段を社会の手に移すことによって、搾取をなくし、社会から貧困をなくすとともに、経済の仕組みを、企業の利潤追及から、社会とすべての人の物質的精神的な生活の発展をめざすものに大もとから切り替えます。そうすることによって、すべての人の自由や能力の全面的な発達を実現しようとするものです。
もう1つ。大谷さんは「資本主義の存在意義は認めつつも、将来的には共産主義に発展させたいと考えているのは間違いないでしょう」と書かれていますが、日本共産党は、いま大事なことは、大企業中心、アメリカ言いなりの政治を、国民が主人公の政治に切り替える民主主義的変革だと考えています。もちろん、日本でも将来は社会主義・共産主義にすすむかどうかが課題になると思っていますが、いますぐ社会主義・共産主義をめざすという訳ではありません。これは、いま社会主義・共産主義と言っても人気がないと考えたからではなく、社会を変えるのは国民であり、国民の多数を結集して一歩一歩前向きに変えていこうという考え方に立っているからです。
そこらあたりは、インターネットでも日本共産党の綱領が読めるので、そちらでご確認ください。