8月の完全失業率は、前月より0.2ポイント悪化して4.2%に。2006年6月以来の2年2カ月ぶりの水準。他方、家計の消費支出は、前年同月比4.0%のマイナス。こちらは6カ月連続で前年同月比で減少を続けている。生活が苦しくなって、消費節減にすすんでいることがますますはっきりしてきたといえる。
もはや、“大企業にお金を振り向ければ、回り回って国民の暮らしも良くなる”などと言ってはいられない。国民の暮らしに政治が手をさしのべて、そこから日本経済を立て直す道にすすむべきだ。
完全失業率:0.2ポイント悪化し4.2%に 8月(毎日新聞)
8月の消費支出1世帯29万1154円 6カ月連続で減(朝日新聞)
完全失業率:0.2ポイント悪化し4.2%に 8月
[毎日新聞 2008年9月30日 10時55分(最終更新 9月30日 11時52分)]
総務省が30日発表した労働力調査の速報によると、8月の完全失業率(季節調整値)は4.2%で前月より0.2ポイント悪化した。06年6月以来2年2カ月ぶりの悪い水準。男性が4.3%で0.3ポイント上昇、女性は3.9%で前月と同じだった。厚生労働省は米国の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題を機とした雇用動向の悪化が原因とみており、雇用失業情勢の判断を「注意が必要」から、4カ月ぶりに「下降局面にある」と改めた。
完全失業者数は前年同月比23万人増え、272万人に達した。5カ月連続の増加。失業者を求職理由別に見ると、倒産やリストラによる「勤め先都合」が10万人増の63万人。「自己都合」も10万人増の107万人だった。
一方、厚労省が30日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月を0.03ポイント下回る0.86倍。求人より求職者が多いことを示す1倍割れは、9カ月連続となった。雇用の先行指標とされる新規求人数は前年同月比で21.3%減。厚労省はしばらくこの傾向は続くとみている。【佐藤丈一】
8月の消費支出1世帯29万1154円 6カ月連続で減
[asahi.com 2008年9月30日10時39分]
総務省が30日発表した8月の家計調査によると、一人暮らしを除く1世帯当たりの消費支出は29万1154円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月より4.0%減った。前年同月を下回るのは6カ月連続。食料品などの相次ぐ値上げを受けた消費者の買い控えが続いた。
8月下旬は雨が多く気温も低めだったため、ビールやアイスクリーム、エアコンなどの支出減も目立った。中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の影響で、2月以降は前年同月比2?3割の大幅減が続いていた冷凍調理食品への支出が、8月は増加に転じて同5.7%増になった。総務省は、事件の影響が収まってきたと見ている。
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