イギリスの金融機関株価が急落。「資金支援に関する協議が行われている」とする報道があっただけで、株価が急落するというのは、市場がいかに過敏になっているかということ。
アメリカでは、連邦準備理事会が、民間企業のCP(コマーシャル・ペーパー)を直接買い取るという話まで飛び出しているそうな…。
英金融機関の株価急落、資金支援で英政府と協議との報道(ロイター)
FRB、企業の資金繰り直接支援 CP購入など検討(NIKKEI NET)
米FRBと財務省、CP市場支援の追加措置を検討=関係筋(朝日新聞)
英金融機関の株価急落、資金支援で英政府と協議との報道
[ロイター 2008年 10月 7日 17:23 JST]
[ロンドン 7日 ロイター] 7日序盤の欧州株式市場で、英金融機関の株価が急落している。トレーダーによると、英政府と金融機関の間で、資金支援に関する協議が行われているとする報道が背景。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の下げがきつい。RBSは30%急落し、13年ぶり安値となる103.6ペンスをつけた。
FRB、企業の資金繰り直接支援 CP購入など検討
[NIKKEI NET 2008/10/07 14:01]
【ワシントン=大隅隆】米連邦準備理事会(FRB)と財務省は6日、コマーシャルペーパー(CP)市場の支援策の検討に入った。無担保で資金を融通するCP市場は企業の資金繰りに不可欠だが、金融危機のあおりで新規発行や取引が難しくなっている。民間金融機関と協議し、具体的な支援策を決める方向。政府・中央銀行が企業の資金繰り支援に直接乗り出すのは異例だ。
FRBは同日発表した声明で「財務省とともに市場参加者と協議し、無担保の金融市場への追加支援策を検討している」ことを明らかにした。声明では支援対象を明示していないものの、複数の米メディアは企業の資金調達に影響を与えているCP市場のてこ入れ策を検討していると報じている。
FRBは金融機関だけでなく、企業の資金調達にも影響が出ている点を重くみている。金融機関向けの短期資金の大量供給にとどまらず、企業の資金繰り支援にも乗り出す構えだ。具体的には、政府・FRBによるCP購入などの案が浮上しているもようだが、詳細は明らかではない。
米FRBと財務省、CP市場支援の追加措置を検討=関係筋
[asahi.com 2008年10月7日]
[ワシントン 6日 ロイター] 米財務省と連邦準備理事会(FRB)は、機能不全に陥っているコマーシャルペーパー(CP)市場を支援するための追加措置を検討している。関係筋が6日明らかにした。
検討されているのは、特別目的機関(ビークル)に資金を入れることで、CP買い切りではないという。
FRBや財務省も加わっている米大統領金融市場作業部会はこれに先立ち、市場参加者への諮問も含めて、無担保資金市場を支援するための追加措置を検討すると発表していた。
CP市場の支援は、損失につながる可能性を踏まえると、FRBの権限の限界を試すことになるとの見方もある。同筋は、政府がこの限界を回避するひとつの方法として、財務省が損失に対して何らかの緩衝材を提供することが考えられるとした。