ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が、前日比678ドル安となり、終値で9000ドルを割り込んでしまった。東証・日経平均株価も6営業日連続で下落。9157円で、今年最安値を更新した。
NYダウ、678ドル安 終値9000ドル割れ(朝日新聞)
日経平均終値、6営業日続落の9157円…年初来安値更新(読売新聞)
NY円、反落 99円75-85銭、朝方下落も株安で下げ渋り(NIKKEI NET)
NYダウ、678ドル安 終値9000ドル割れ
[asahi.com 2008年10月10日6時8分]
【ニューヨーク=丸石伸一】9日のニューヨーク株式市場は、金融危機の拡大や米企業業績の悪化などへの懸念から急落した。大企業で構成するダウ工業株平均の終値は、前日比678.91ドル安の8579.19ドルとなり、過去3番目の下げ幅を記録。終値では03年6月末以来の9000ドル割れとなり、同年5月以来約5年5カ月ぶりの安値をつけた。
ダウ平均の下落は7営業日連続。取引開始直後は上昇して始まったが、金融関連株を中心に売り注文が膨らんで下落に転じ、取引終了にかけて下げ幅が拡大した。
日経平均終値、6営業日続落の9157円…年初来安値更新
[2008年10月9日20時24分 読売新聞]
9日の東京株式市場は、取引終了にかけて売りが優勢になり、日経平均株価(225種)の終値は前日比45円83銭安の9157円49銭で今年の最安値を更新した。
6営業日続落で、2003年6月以来、約5年3か月ぶりの安値水準だ。
東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は6営業日ぶりに上昇し、前日より6.10ポイント高い905.11だった。東証1部の出来高は約29億1800万株。
日経平均は前日までの5営業日で2100円以上も値を下げたことから、鉄鋼や自動車などの輸出関連銘柄を中心に買い戻された。前日終値からの上昇幅が一時、240円を超え9400円台に回復する場面もあった。
前日に米欧の6中央銀行などが利下げで足並みをそろえたが、市場ではほとんど買い材料とならなかった。朝方発表された8月の機械受注統計が、市場の予測よりも悪く、日本経済の先行きへの懸念も広がった。
NY円、反落 99円75-85銭、朝方下落も株安で下げ渋り
[NIKKEI NET 2008/10/10 06:48]
【NQNニューヨーク=海老原真弓】9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落。前日比70銭円安・ドル高の1ドル=99円75-85銭で取引を終えた。前日比で大幅な円安・ドル高水準で始まった後、米株相場の急落を受け円は下げ渋って終えた。
朝方は円売り・ドル買いが優勢。海外市場で、米金融機関への公的資金注入期待などから円売りが強まった流れを引き継いだ。米株相場が朝方は反発していたことから、投資家のリスク許容度回復期待も出て円売り・ドル買いが出た。前日まで円は急伸していたため、利益確定売りも出やすかった。朝方に円は一時101円49銭まで下落した。
下げに転じたダウ工業株30種平均が午後に下げ幅を大きく広げる展開になると、リスク資産圧縮の思惑から円は急速に下げ渋った。ゼネラル・モーターズ(GM)の格付けが引き下げ方向で見直しの対象になるなど企業の業績・財務不安が強まったほか、銀行株が大きく下げるなど金融不安が根強いことも、円買い・ドル売りを促した。円は取引終了前に一時99円50銭まで下げ渋った。
円は対ユーロで反落。前日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=135円70-80銭で取引を終えた。米株相場が朝方に底堅く推移したことから大きく下落する場面があったが、株価の下落幅が拡大したことで円は対ユーロでも下げ渋った。