世界の3分の2の国で所得格差が拡大し、その国の所得全体に占める賃金の比率が低下した。ILOの調査報告書による。
アメリカではCEO(最高経営責任者)が受け取った報酬が、平均的労働者の520倍にも達したらしい。(-_-;)
世界の3分の2の国で所得格差拡大 ILOが報告書(NIKKEI NET)
世界の3分の2の国で所得格差拡大 ILOが報告書
[NIKKEI NET 2008/10/17 14:27]
国際労働機関(ILO)は16日、経済のグローバル化などの影響で1990年から2005年の間に世界のおよそ3分の2の国で所得格差が拡大したとする報告書を公表した。さらに現在の金融危機が多くの失業者を生み出すなど深刻な状況が予想されるため、各国が適切な対応を取る必要性を強調した。
報告書は低所得者の賃金が伸び悩んでいる一方、富裕層の金融所得が増えていると指摘。データが入手できた73カ国中51カ国で過去20年間に所得全体に占める賃金の比率が低下したという。最も下落したのは中南米・カリブ地域で、アジア・太平洋地域が続いた。
米国では07年に最大手15社の最高経営責任者(CEO)が受け取ったストックオプション(株式購入権)などの報酬は平均的労働者の520倍にも達し、03年時点の360倍を大きく上回ったという。
報告書は、極端な所得の不均衡は犯罪率の上昇や、生活への期待感の低下などを生み出すと警告。各国に対し雇用拡大や収入増加につながる経済施策などの対応を取るように呼びかけた。(ジュネーブ=藤田剛)
ちなみにILOのPress Releaseはこちら↓。
World of Work Report 2008 – Global income inequality gap is vast and growing [Press releases]
プレスリリースだけでなく、PDFで全文ダウンロードできる。