世界の金融資産は167兆ドル

今日の「日本経済新聞」に載っていた数字だが、世界の金融資産は167兆ドル(2006年)になるらしい。

世界のマネー、伸び鈍化 金融機関、投融資絞る(NIKKEI NET)

インターネットで流れている記事には、その部分が抜けているので、紙面から補っておきます。

世界のマネー、伸び鈍化 金融機関、投融資絞る

[NIKKEI NET 2008/11/12 07:00]

 グローバルなマネーの伸びが急速に鈍化している。全世界で流通する米ドルの増加率は、今年10-12月期には10%すれすれに低下する見込み。金融機関の信用創造力が落ち、投資ファンドや産油国に集まっていた余剰マネーも急速に収縮しているためだ。こうした動きは実体経済に比べて肥大化した金融の自律調整の過程ともいえる。
 国際通貨基金(IMF)などによると信用創造の元になる世界のドルの合計額は、2008年1-3月期は前年同期比24.5%増加したが、10-12月期の伸びは同10.8%まで鈍化するとみられる。金融機関が融資や投資を絞っているのが背景。投資家からの解約が増えているヘッジファンドなども資産を圧縮している。
 金余りの下で世界の金融資産は2000年代に入り急膨張し、06年には167兆ドルに達した(マッキンゼー調べ)。産油国、アジアの金融当局、ファンド勢など、既存の監督体制の外側にあるマネーは00年から06年までに3倍に膨張し、米国などに投資してきた。そうしたお金を元手に米国の住宅バブルは膨らみ、経常赤字も拡大したが、住宅バブルの崩壊を機に大きくなりすぎたマネーの水準訂正が本格化し出したといえる。
 原油など商品価格も下落。1バレル60ドルの原油価格を前提にすると、サウジアラビアとロシアの経常黒字は、合わせて年間2000億ドル以上減るとの試算(三菱UFJ証券)もある。その分だけ国外へ投融資する余力が減る。もっともマネーの急速な収縮は実体経済の落ち込みを加速させるだけに、米国を中心とする中央銀行による資金供給は空前の規模となっている。(ニューヨーク=滝田洋一)

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