今日も再び本来の職場に出勤。ということで、仕事が終わってから、日フィルのコンサートに。先月は行けなかったので、2カ月ぶりの定期演奏会ということになります。プログラムは以下のとおり。指揮は、沼尻竜典氏。
- メシアン:7つの俳諧
- マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
1曲目は、メシアンが1961年に初めて来日して2カ月にわたって滞在したときの印象から作られた作品。管弦楽+ピアノで、シンメトリーにつくられた7楽章からなる。しかし、ジャポニズムの作品というのは、東京の人間が大阪弁を真似て喋っているようなところがあって、どうも居心地が悪い。ということで、仕事疲れもあって、ほとんど爆睡状態でした。(^^;)
さて、2曲目のマーラーの5番。弦はなかなか美しい響きを聞かせていましたが、弦と管、金管と木管のバランスが悪いというか、なんともまとまりがつかない印象でした。そのなかで第3楽章のオブリガード・ホルンが大活躍。ちなみに奏者はホルン首席の福川伸陽氏で、彼は先月、第77回日本音楽コンクール・ホルン部門で第1位を獲得したそうです。それにたいして、第1楽章の出だしからトランペットが不安定で、良くも悪くもそれが全体の足を引っ張ってしまったようです。
日フィルは、コバケン時代の“あたって砕けろ”“出たとこ勝負”的な演奏から、じっくり聴かせるようになってきていて、僕は大いに期待しているのですが、今日はただ単に演奏の迫力がなくなっただけで、日フィルらしい集中力と精彩を欠いていたように思います。
【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第605回東京定期演奏会
指揮:沼尻竜典/ピアノ:永野英樹/コンサートマスター:扇谷泰朋/会場:サントリーホール/開演:2008年11月14日 午後7時