トヨタが業績悪化で今年度の役員賞与をゼロにするというニュース。
で分かったのは、役員(36人)はボーナスだけで約10億円もらっているという事実。1人当たりだと、約28000万円…。けっこう安いなぁと思うかも知れませんが、これはあくまで賞与だけ。
今年度の株主総会資料(2008年6月24日開催)を読んでみると、役員は、取締役29人で給与・賞与あわせて35億円を受けとる予定となっている。このほかに、役員47人で94万株の新株予約権も与えられています。現在だいぶ下がったとはいえ、トヨタ株は1株2,760円なので、新株を全部受けとったとすれば、総額で約26億円になる計算です。
トヨタ:役員賞与ゼロ 今年度、10億円コスト削減(毎日新聞)
トヨタ、役員賞与ゼロ検討 21年3月期、業績悪化で(MSN産経ニュース)
トヨタ:役員賞与ゼロ 今年度、10億円コスト削減
[毎日新聞 2008年12月14日 東京朝刊]
トヨタ自動車が08年度の役員賞与(ボーナス)をゼロにする方針であることが13日、分かった。下期(08年10月?09年3月)の連結営業損益が赤字に転落する公算が大きくなるなど、世界的な金融危機で業績が悪化しているため、経営責任を明確にするとともに「聖域なきコスト削減」の姿勢を内外に示す。削減額は約10億円。
トヨタの09年3月期(08年度)連結業績は9期ぶりの減収減益見通し。11月の中間決算発表時に通期の営業利益を前期比73・6%減の6000億円、最終(当期)利益を同68%減の5500億円に下方修正した。しかし、販売が落ち込み、外国為替相場も1ドル=100円を大幅に上回り、下期は1000億円規模の連結営業赤字、通期でも前期比8割程度の大幅減益は避けられない見通し。来年6月の株主総会では役員賞与の支払い提案を見送る方針で、役員報酬の減額も検討している。【鈴木泰広、中井正裕】
トヨタ、役員賞与ゼロ検討 21年3月期、業績悪化で
[MSN産経ニュース 2008.12.14 12:12]
トヨタ自動車が世界的な金融危機を受けた業績の急速な悪化を受け、平成21年3月期の役員賞与(ボーナス)について、ゼロにすることも含めた大幅減額を検討していることが14日、分かった。
トヨタはすでに今冬、管理職の賞与を前年より1割減額している。来年の春闘にも厳しい姿勢で臨む方針で、役員賞与を大幅にカットする方針を固め、経費削減を進める経営陣の姿勢を示す。
20年3月期の役員賞与は、29人の取締役が計10億200万円、7人の監査役が計6450万円だった。このほかに役員報酬も計約28億5000万円あり、報酬の減額も検討する。
トヨタは21年3月期連結営業利益の見通しを、前期比73.6%減の6000億円としているが、円高などを踏まえ一段の下方修正が避けられない情勢になっている。
株主総会資料は、こちら↓(PDFファイルがひらきます)。