赤字転落と言いながら、トヨタもホンダもまだ配当するつもりだった!!

トヨタもホンダも、下期の業績見通しを軒並み下方修正し、場合によっては赤字転落の恐れもあると宣伝している。共産党が「大企業は雇用を維持するだけの体力がある」と主張しているものだから、「いえいえ、赤字見通しで大変なんです」と言い出したように思えてしまうほどだ。

しかし、その一方で、トヨタもホンダも、株主への配当は続けている。

トヨタは、下期の配当額はまだ決まっていないが、減配を検討し始めたという。つまり、額は減らしても配当するということだ。

ホンダも減配だと言っているが、しっかり第3四半期(つまり10?12月)分として11円の配当を出すらしい。ホンダの発行済み株式は約18億株。ということは3か月分の配当だけで200億円近い計算になる。

トヨタ:初の減配検討 09年3月期連結決算(毎日新聞)
ホンダ、下期営業赤字1900億円 北米不振や円高直撃(NIKKEI NET)

トヨタ:初の減配検討 09年3月期連結決算

[毎日新聞 2008年12月20日 21時11分(最終更新 12月20日 21時20分)]

 トヨタ自動車は09年3月期連結決算で、年間配当を減額する検討に入った。減配すれば、東京証券取引所などに上場した1949年以来、初めて。
 トヨタの08年3月期の配当は1株当たり年間140円。9月の中間配当は前期実績と同じ65円とした。しかし下期(10?3月)に入ってから、円高や世界的な販売不振で急速に経営環境が悪化。09年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が初の赤字に転落する公算が大きく、赤字の場合、期末配当(前期75円)の減額は避けられないと判断した。
 トヨタの11月の販売台数は、主力の米国が前年同月比で33.9%減と大幅に減少。12月も「予想を超える落ち込み」(トヨタ幹部)で、11月6日には通期の営業利益予想を前期比73.6%減の6000億円に下方修正している。
 ホンダも08年度下期の営業損益が1900億円の赤字に転落する見通しで、08年度第3四半期(10?12月)末の配当を、当初予想の1株当たり22円から11円に減額することを既に決めている。【米川直己】

ホンダ、下期営業赤字1900億円 北米不振や円高直撃

[NIKKEI NET 2008年12月17日 20:49]

 ホンダは17日、2009年3月期下期(08年10月-09年3月)の連結営業損益(米国会計基準)が1901億円の赤字(前年同期は4450億円の黒字)に転落する見通しだと発表した。従来予想は1798億円の黒字。北米を中心とした新車販売の急減や円高が直撃する。業績悪化に伴い1957年の上場以来初の減配も決定。寄居工場(埼玉県寄居町)の稼働時期延期などの対策も表明した。
 今期通期の営業利益は前期比81%減の1800億円を見込む。下期に営業赤字に陥ったのは中間期決算公表以降初めて。業績悪化を受け、08年10-12月期の配当は11円(前年同期は22円)と計画から11円減らした。09年3月期通期でも前期の86円を下回る公算が大きい。

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