社会科学で頭が疲れたので、ちょいと気分転換にこんな本を読んでみました。
昔、地研(地学研究部)だったときに、それなりに地学関係の本も勉強したつもりでしたが、あらためて読んでみて、プレートテクトニクス理論と火山の研究とが、ここまで密接につながってきていることにびっくりしました。(^^;)
とくに、火山にも歴史があるということが分かったのが一番面白かった。玄武岩、安山岩、流紋岩などという、岩石屋さんしか喜びそうにない分類の話が、火山の歴史と結びついていたというのも初めて知りました。
ところで、奥付の著者紹介をみていたら、著者は、火山関係の本の他に『科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式』(講談社プラスα文庫)とか『成功術 時間の戦略』(文春新書)、『ラクして成果が上がる理系的仕事術』(PHP新書)など、怪しい?本も書いています。
『マグマの地球科学』も、教科書的に淡々と書かれているのではなくて、専門外の初心者向けに、いろいろ面白いネタが仕込んであって、そちら方面の腕もかなりのもの。ということで、そちら方面の本も探してみることにします。(^^;)ナンノコッチャ
【書誌情報】
著者:鎌田浩毅(かまた・ひろき)/書名:マグマの地球科学 火山の下で何が起きているか/出版社:中央公論新社(中公新書1978)/発行:2008年12月/定価:860円+税/ISBN978-4-12-101978-3