奨学金の返済が終わりました

今日、ポストに「奨学金返還完了通知」が届いていました。

学部、修士、博士と奨学金を借りたので、返済総額は約550万円。大学院に進学したときは、もちろん研究職に進んで、奨学金は全額免除…と目論んでいたのですが、いろんな巡り合わせで研究職を志す道から離れ、20年賦で返済することになりました。(^^;)

学部の分と修士・博士の分とを合わせて返しているときは、返済額は毎年25万円以上。正直言って、一時金で何とかやっと返還していました。学部の分が終わり、修士の分が終わって、ここ何年かは半分ほどになっていましたが、ようやく返還を完了しました。(^_^)v

いまは学部4年間だけでも200万円から300万円近くになります(第1種奨学金の場合)。利子付きなら、一番借りた場合には、卒業後毎月3万円ずつ20年間返し続けなければなりません。とても学卒初任給で返済できる額ではありません。

日本学生支援機構:第1種奨学金(無利子)の返還例
大学・返還例-JASSO

日本学生支援機構:第2種奨学金(有利子)の返還例
返還例(大学)・貸与月数48ヶ月-JASSO

しかも、最近は返還の取り立てが大変厳しくなっていて、返還が半年滞ると、即ブラックリストに載せられてしまいます。そうなれば、カードやローンなども組めなくなってしまいます。

これではもはや奨学金とは言えません。実際、最近では、「おカネがないなら、奨学金を借りてはいけません」とまで言われているそうです。これまで学費値上げの弁解として「奨学金制度を充実させる」と言われてきましたが、もうそんな弁解も通用しません。

奨学金の返済が終わりました」への1件のフィードバック

  1. それはおつかれさまでした(という言葉が適切なのかよくわかりませんが)。かく言う私も絵に描いたようなオーバードクターで、非常勤で食いつなぎながら修士博士合わせてまだ20年近く返し続けなければならないので、ちょっとうらやましいです。
     でも現役の学生は奨学金を借りることすらできないとか、借りても卒業後に定職に就けないと途端に生活が破綻しかねない等、状況は厳しくなる一方のようです(京都で学生がデモをしていましたが、ネットでは「甘えるな」というバッシングが圧倒的で、何だかなあと思いました)。他の圧倒的多数の先進国同様、一刻も早く高等教育の無償化と奨学金の供与化を実現しなければ、本当にひとにぎりの富裕層しか大学に行けない時代がやってきそうです。

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