マルクス『1857-58年草稿』を読む(8)

さらに『1857-58年草稿』の続きです。「資本と労働のあいだの交換」第16段落から(第15段落は断片なので、よく分かりません)。

●第16段落(350ページ上段)?

まずマルクスは、「労働力能は労働者の資本だ」という言い方、見方を批判する。

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GDP 年率12.7%の落ち込み

実質GDP成長率の推移(毎日新聞)

これ↑は、「毎日新聞」に載っていたグラフ。サブプライムローン証券化問題に端を発したアメリカの金融危機。にもかかわらず、日本の落ち込みの何と激しいことか!!

要するに、この間の日本経済の「成長」が輸出頼み、外需頼みだったことの反映なのだが、じゃあ、それ以前は輸出で「成長」していたかと言えば、日本の成長率が特に高かった訳でもない。つまり、外需を差し引いて考えれば、日本はむしろ成績が悪かったといえる。

しかし、ともかくこの落ち込みの急激さは前例がない。来月になれば、年末以上の大量解雇「非正規切り」がおこなわれ、日本経済の落ち込みはさらに激しくなる。文字通り「景気の底が抜ける」事態になりそうな状況だ。

GDP大幅減:財政出動、圧力強まる 問われる成長戦略(毎日新聞)
GDP:年率12.7%減、落ち込み深刻 10?12月期(毎日新聞)

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読響 シナイスキー指揮、ラフマニノフ交響曲第2番他

読売日本交響楽団第479回定期演奏会

今季は読響の定期はとってなかったのですが、来月、スクロヴァチェフスキの演奏会が3回あるので、マイ・セレクトで、チケットを押さえました。ただし、マイ・セレクトは年4回。ということで、残り1回で、今日のサントリー定期を選びました。

 ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27

指揮は、ロシアのヴァシリー・シナイスキー、ヴァイオリンはイタリア生まれのアナ・チュマチェンコ。

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ベネズエラ 国民投票で大統領の3選制限を撤廃

ベネズエラで、大統領をはじめとする公職者の3選を禁止していた憲法条項の改正をめぐる国民投票が行なわれ、54.4%対45.6%で、3選制限の撤廃が実現した。

ベネズエラ国民投票、改憲案承認 大統領が勝利宣言 : CNN.co.jp

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マルクス『1857-58年草稿』を読む(7)

「資本と労働のあいだの交換」の続きです。(ページ数は、大月書店『資本論草稿集』第1分冊)

●第11段落(335ページ下段)?第12段落(338ページ)
 「市場」と書かれて始まっていて、{}で囲まれた部分。これも、プランの続き?
 310?311ページのプランでは、「資本の後には、土地所有」「土地所有の後には賃労働」と書かれた後で、「こんどはその内的総体性において規定された流通として、諸価格の運動」と書かれている。この「諸価格の運動」が、この「市場」か?
 おもしろいのは、「市場」と言いながら、「まず金融市場」から始まっていること。その意味では、この「市場」は、310?311ページのプランの「V.金融市場としての資本」の話か?
 いずれにしても、最後にマルクスは「市場の抽象的範疇をどの箇所に入れなければならないかは、いずれわかるであろう」(338ページ上段)と書いている。

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マルクス『1857-58年草稿』を読む(6)

えーっと、マルクス『資本論1857-58年草稿』の続きです。(^_^;)

今回は、327ページ「資本と労働のあいだの交換」から。ただし、この見出しは新MEGA編集部がつけたもの。しかし、ここでマルクスは、単なる商品交換と、「資本と労働のあいだの交換」とはどこが違うかということを言いたいのだ。

●第2段落(327ページ上段)?第7段落(328ページ下段)
 資本と労働との交換は、たんなる商品と商品との交換と違って、「2つの過程」に分かれる。
 第1の過程=労働者が労働力を一定額の貨幣と交換する過程。
 第2の過程=資本家が価値を生み出す活動としての労働を交換で手に入れる過程。」
 商品と商品との単純な交換の場合には、こうした二重化は起こらない。

 ここでは〔資本と労働とのあいだの交換では〕、貨幣と交換して手に入れたものの使用価値が特殊的な経済的関係として現われ、貨幣と交換に手に入れたものの特定の仕方で使用することが、この2つの過程の究極の目的をなしている。したがって、このことが、資本と労働のあいだの交換を単純な交換とすでに形式的に区別している――2つの相異なる過程。(328ページ上段)

 第2の過程は、第7段落では「資本の側からする労働の領有」(328ページ下段)と言われている。

 資本と労働のあいだの交換では、第1の行為は1つの交換であり、まったく普通の流通に属している。第2の行為は、質的に交換とは異なる過程であって、言葉の濫用をしないかぎり、それを一般にある種の交換だなどと呼ぶわけにはいかない。それは、直接に交換に対立しており、本質的に別の範疇である。(328ページ下段?329ページ上段)

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カウンターが…

全然回ってません。(-_-;)

こないだから、カウンターの表示にめちゃくちゃ待たされたり、まったく表示されなかったりしてましたが、いま見たら、昨日が21、今日が58…って、ヾ(??;)ぉぃぉぃ

このブログを設置しているサーバーもなんだかやたらに重いし、レンタルのカウンターも落ちてるみたいだし…。あ〜 凹む

キヤノン工事脱税事件でコンサルタント会社社長逮捕

キヤノンと御手洗会長は、「自分は関係ない」と言っていますが、「知人」であったことは認めています。また、逮捕された大賀社長は、らキヤノン関係の工事ばかりで“口利き”をしてワイロをとっていた訳で、一般的に考えればは、キヤノンとの「特別な関係」なしにはありえない事件です。

しかも、そもそもこの事件、工場用地の造成は、随意契約で鹿島が受注。それに68億5000万円かかったにもかかわらず、大分県はキヤノンに50億円で売却。差額の18億5000万円は税金で補填されているのです。

なぜ、鹿島は随意契約で受注できたのか? なぜ、県はキヤノンに18億5000万円も安く売り払ったのか? なぜ、鹿島は大光に13億円ものコンサルタント料+裏金を支払ったのか? 裏金はどこへ行ったのか? それらを考えれば、今回の問題が単なる大光の脱税問題でないことはおのずと明らかになるのではないでしょうか。

キヤノン工事受注仲介の社長逮捕へ 鹿島裏金脱税の疑い(朝日新聞)
キヤノン工事めぐる脱税容疑 大分県元県会議長も逮捕(朝日新聞)
御手洗会長“残念で悔しい”(NHKニュース)
キヤノン工事:関連事業の受注狙い「大光参り」(毎日新聞)
キヤノン工事絡み 鹿島裏金本格捜査へ(大分合同新聞)

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『週刊プレイボーイ』で 青年共産党員が座談会

『週刊プレイボーイ』2009年2月23日号

『週刊プレイボーイ』(2月23日号)が「政局メガ特集 怒りの一票、選挙はまだか!!」という特集を組んでいます。「派遣、フリーター、失業者…『次はかならず選挙に行く』という人々が急増中!」という角度から、政治にたいする若者の動きを取り上げています。

そのなかの1つとして、麻生首相の地元、福岡の若者の声を紹介していますが、おもしろいのは、わざわざ福岡まで取材にでかけた週刊プレイボーイ編集部が安居酒屋に集めた青年3人というのが、みんな共産党員だということです。(^_^)v

昔なら、「偏ってる」と言われ、絶対に企画にはならなかったでしょう。それが、当然のごとくやられている。いまは、若者の声が聞きたかったら共産党に聞け! そういう時代なのかも知れません。

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居眠りする間に天地は創造されていた…

新日本フィルハーモニー交響楽団トリフォニー・シリーズ第441回定期演奏会

今日は、久しぶりに新日フィルの定期演奏会で、すみだトリフォニーホールへ。プログラムは、フランス・ブリュッヘンの指揮による、ハイドンのオラトリオ「天地創造」。

全3部で110分の大曲で、途中、第2部と第3部の間に休憩をはさんだため、全体が終わったのは9時半過ぎでした。ということで、うちにたどり着いたのは11時過ぎ、つかれました…。(^_^;) トリフォニーは遠いよ?

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東中野修道氏と展転社の敗訴確定

南京大虐殺の生き残り・夏淑琴さんが、「ニセモノ」と決めつけられたとして、東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』(展転社)を訴えた裁判で、最高裁は、被告の上告を棄却。東中野氏と展転社の敗訴が確定しました。おめでとうございます。ヽ(^o^)/

同書は、一審では、「学問研究の成果に値しない」と指摘されていました。その見方が最高裁でも認められたと言うことです。

南京虐殺本訴訟:生存者への賠償確定(毎日新聞)

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Time誌 マルクスについて再考す?!

TIME Cover Europe ed. 2009.02.02

Time誌がマルクス特集をしているというので、さっそくゲットしてきました。2009年2月2日号で、すでに今週号(2月9日号)が出てしまっているので、何軒か書店をハシゴしました。(^_^;)

アメリカ版やアジア版は表紙がオバマ米新大統領の写真ですが、ヨーロッパ版の表紙はマルクスです。

Rethinking Marx, Time 09.02.02

で、特集のタイトルは、Rethinking Marx。「マルクス再考」というとよりも、「マルクスについてもう一度考える」という感じでしょうか。インターネット版ではサブタイトルは省略されていますが、As we work out how to save capitalism, it's worth studying the system's greatest critc ――「資本主義をどうやって救うかを解決しようとするとき、それは、研究する価値のある体制最大の批判である」といった意味だと思います。

Rethinking Marx – World Economic Forum – TIME

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救援物資まで妨害するイスラエル

パレスチナのガザに世界から送られてきた援助物資を、イスラエルが検問所で通せんぼしているというニュース。

そのため日本が援助した毛布も、まだガザには届いていないという。日本もなめられたもんです!!

ガザ 停戦後も支援十分届かず(NHKニュース)

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我が家の回りでも降灰が…

うっすら浅間山の火山灰が積もってます

今日未明、浅間山が噴火しました。半年ぶりとかいうことなので、噴火自体は珍しくないのですが、出勤のために外に出てみると、何やらうっすら白い砂ボコリのようなものが…。

おおっ、これがさっきニュースで「都心でも観測された」と言っていた浅間山の降灰?!

昨日来の北風で、はるばる運ばれてきたようです。(^_^;)スゴイ…

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アフガニスタン 日本は人道的支援を

アメリカの政治学者ジェラルド・カーティス氏が、「東京新聞」の「時代を読む」欄で、アフガニスタン支援について「日本は人道的支援を」と指摘されています。

「大切なのは、経済大国で、自衛以外の武力行使をしないとする民主主義の国家にふさわしい貢献ができるように、政府が資金と人材を提供することである」「日本はアフガンに舞台を派遣していないことに引け目を感じる必要はない」「日本は従来、まず米国が日本に何を期待しているのかを知ろうし、国内で強い反対が生じるのを避けつつ、米国が納得する最低限の対応を行う姿勢を続けてきたが、これは時代遅れの対応だ」「オバマ政賢の要求を探るよりも、アフガンなどで何をすればもっとも国益に資するかを日本人自身が議論し、日本政府の決定を米国に伝えればよい」などなど、非常にごもっともです。

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