先々週、ヴェルディの「レクイエム」を聴いたばかりですが、またまたオーチャードホールで東フィルの定期演奏会を聴いてきました。
武満徹:鳥は星形の庭に降りる
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47
2曲目のチェロは、長谷川陽子さん。この曲は、やっぱりジャクリーヌ・デュプレの演奏が有名ですが、長谷川さんは、ゆったりとしたテンポで、音楽を膨らませてゆくような演奏。デュプレのように作品の中に完全にのめり込んでしまうようなスタイルではありませんが、しっかりその内部に秘めた情熱は伝わってきました。
1曲目は、僕の苦手な武満さんの作品。何が苦手かというと、演奏が始まると必ず寝てしまうんです。だから、この「鳥は星形の…」も何度も聴いているはずなんですが、最初から最後までちゃんと聴き通したことがありません。今日は…、なんとか初めて最後まで、ちゃんと起きて聴いてました。(^^;)
しかし、やっぱりよく分かりません。武満先生、すんません… m(_’_)m
さて、本日のメイン(のはず)のショスタコーヴィチの交響曲第5番ですが、第1楽章がいきなり遅い…。う?、昔なら、こんなスローテンポで重々しく演奏するスタイルもあったかも知れませんが、間延びしてしまったように思えました。また、この日の演奏水準は、良くも悪しくも、結局、ホルンが決したような感じがします。「プラウダ」批判を受けたショスタコーヴィチの切迫感というか、追い詰められた感がもう少しほしかったように思います。
【演奏会情報】 東京フィルハーモニー交響楽団第767回オーチャード定期演奏会
指揮:渡邉一正/チェロ:長谷川陽子/コンサートマスター:三浦章広/会場:Bunkamuraオーチャードホール/開演:2009年3月8日 午後3時?
【関連ブログ】
↓こちらは、ソリストをつとめられた長谷川陽子さんのブログ。
ご無沙汰しました!! – 長谷川陽子♪ブログ