東京株式市場・日経平均株価が終値で7,086円となり、バブル後最安値を更新。26年5ヶ月ぶりの安値水準に。
これといって爆弾的な情報はないのだけれど、アメリカの景気見通しが悪化するなかで、N.Yダウとともにじりじりと下がり続けている、という感じ。いったいどこで反発するのか。1929年の世界恐慌のときも、N.Y株価が最安値を記録したのは1932年。今回の経済危機も、まだまだ「序の口」かも知れない。
日経平均終値7086円、バブル後最安値更新(読売新聞)
東証大引け、26年5カ月ぶり安値 金融・景気の先行き不安で(NIKKEI NET)
東証、午後下げ幅拡大 バブル後最安値下回る(朝日新聞)
日経平均終値7086円、バブル後最安値更新
[2009年3月9日15時05分 読売新聞]
9日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)の終値は、前週末比87円7銭安の7086円3銭と、昨年10月27日につけたバブル後最安値(7162円90銭)を更新した。
世界的な金融不安などが嫌気され、銀行や保険などの金融株が大きく値を下げた。日経平均は一時、前週末終値比144円61銭安の7028円49銭と、7000円割れ寸前まで下落した。
東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は、同10.86ポイント低い710.53で、バブル後最安値を更新した。東証1部の出来高は、約17億3700万株だった。
東証大引け、26年5カ月ぶり安値 金融・景気の先行き不安で
[NIKKEI NET 2009/03/09 15:34]
9日の東京株式市場で日経平均株価は続落。大引けは前週末比87円07銭(1.21%)安の7086円03銭と2008年10月27日のバブル後安値を下回り、1982年10月6日(6974円35銭)以来、26年5カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。景気低迷の長期化懸念や、欧米の金融問題を嫌気した売りに押された。アジアなどを含む世界的な株式相場の先行き不透明感が強く、リスク資産である株式の保有比率を引き下げる持ち高調整の売りも続いた。東証株価指数(TOPIX)も続落。大引けは前週末比10.86ポイント(1.51%)安の710.53と前週末に続いてバブル後安値を更新し、82年12月以来、25年3カ月ぶりに安値水準となった。
朝方の日経平均は上げ幅が50円を超え、7200円台半ばまで上昇した。前週末の相場が大幅安となった反動で自律反発狙いの買いが先行。公的年金の買い観測や、政府の株価対策発動への期待から相場を支えた。しかし世界的な信用収縮や消費低迷を背景に、景気や企業業績の先行き不安は強く、積極的な買い手は不在だった。買いが一巡すると次第に売りが増えた。後場に日経平均が7028円まで下げる水準では買いが増えて下げ渋ったが、不安定な米株動向を見極めたいとのムードも買い手控え気分を誘い、物色先の広がりは限られた。トヨタやホンダ、日立や東芝など主力の輸出関連株が売られ、三菱UFJや三井住友FGなど3メガバンクもともに下落した。
業種別TOPIXは33業種中、24が値下がり。「不動産」「保険」「医薬品」「金属製品」などの下落率が大きかった。半面、「鉱業」「石油石炭」「ガラス土石」などの上昇が目立った。
東証1部の売買代金は概算で1兆1125億円、売買高は同17億3760万株だった。値下がり銘柄数は全体の約64%に当たる1088、値上がりは同29%の497、変わらずは125だった。
キヤノン、ファナック、コマツ、日立建機、信越化、シャープが下落し、NTT、KDDI、ソフトバンクも下げた。一部の新薬に対する先行き不透明感が指摘された武田は大引けで値幅制限の下限(ストップ安)に当たる水準で比例配分された。半面、ソニーが反発し、新日石、昭和シェル、国際石開帝石などが買われた。アサヒ、キリンHD、日清食HDなども値上がり。
東証2部株価指数も続落。終値は前日比6.94ポイント(0.39%)安の1765.75となりバブル後安値を更新した。2003年6月以来、5年9カ月ぶりの安値水準となった。中央電、日立システム、石井表記が下落した。半面、日精機、大黒天、アクセルが上昇した。
東証、午後下げ幅拡大 バブル後最安値下回る
[asahi.com 2009年3月9日13時17分]
9日の東京株式市場は、世界的な景気悪化が長期化するとの懸念が広がり、株価は下落基調で推移。日経平均株価は昨年10月末につけた終値でのバブル後最安値の7162円90銭を下回った。午後1時時点では前週末比123円05銭(1.72%)安い7050円05銭。
東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は13.80ポイント(1.91%)低い707.59で、前週末につけた終値でのバブル後最安値の721.39を下回っている。
日経平均の午前の終値は57円91銭(0.81%)安い7115円19銭。TOPIXは10.22ポイント(1.42%)低い711.17。出来高は7億1千万株だった。
東京市場に続いて取引が始まった中国などアジア主要市場の株価指数も下落基調で、午後の取引で下げ幅が拡大した。欧米金融大手の経営悪化に伴う金融不安の余波でメガバンクなど銀行株が売られたほか、内需不振への懸念から不動産株も下落。精密機器など輸出関連株の一部には割安感から買い注文も入ったが、市場では「積極的に買い進む動きは少なく、株価上昇にはつながらない」(大手証券)との見方が根強い。
【関連サイト】
「1929年大恐慌」に学ぶ危機の中のチャンスの兆しとは? – 個人投資家のための相場復習ノート – マネーのまぐまぐ!