今週の「九条の会」(3月15日まで)

全国各地で草の根で活動している「九条の会」の様子を伝えるニュースを、インターネットの中から拾い集めています.

戦跡巡り平和願う 大阪大空襲慰霊の集い

[大阪日日新聞 2009年3月15日]

 大阪大空襲の日に合わせた慰霊の集いが14日、被害を受けた大阪市西区の竹林寺で開かれた。寺では法要が営まれたほか、参加者は地域の戦跡を巡り、戦争の悲惨さを目の当たりにしていた。
 太平洋戦争末期の1945年、米軍は3月13日から同14日にかけて大阪に大規模な空襲を行い、竹林寺一帯も全焼したという。
 集いは、あらためて戦争の悲惨さと平和の尊さを考えようと、「憲法九条の会・西区」と「戦争はいやや 西区平和展」の両市民団体が実施。
 戦跡巡りでは、空襲で黒焦げになった地蔵が安置される竹林寺を皮切りに、焼夷(しょうい)弾が屋根を貫いたれんが造りの川口キリスト教会や、爆弾の直撃でくぼんだ跡が残る昭和橋などを訪れた。
 竹林寺では、慰霊法要のほかに大阪大空襲についての講和や、平和をテーマにした演奏会も展開。憲法九条の会・西区の宮本福夫代表(81)は「平和を守るという思いを強めてもらえれば」と願いを込めていた。

経済危機 憲法生かし打開/「九条の会」事務局が学習会

[2009年3月15日(日)「しんぶん赤旗」]

 「九条の会」事務局は14日、都内で学習会「深刻な経済危機と憲法9条」を開きました。講師は神戸大学教授の二宮厚美氏と「九条の会」事務局員で慈恵医科大学教授の小沢隆一氏。会場いっぱい150人が参加しました。
 二宮氏は、「100年に1度」といわれる現在の経済危機の原因が「格差と貧困そのものにある」と指摘。アメリカの金融資本主義とバブル景気に依存し、国内では非正規雇用を拡大し、格差と貧困を広げたため、アメリカの破たんとともに日本の経済は見通しを失っていると強調しました。二宮氏は「9条と25条は双子の兄弟」とし、「憲法を使って生存権と勤労権を生かすことこそ危機を打開する上での最大の教訓」「25条が頑張ってこそ九条も生きる」とのべました。
 小沢氏は、自衛隊派兵恒久法策定の動きへの警戒を呼びかけ、13日に閣議決定された「海賊対処」派兵新法案は「派兵恒久法の頭出しだ」と指摘。法案が、対象地域をソマリア沖に限定せず時限立法でもない“恒久法”となっていることや、停船のための危害射撃を可能にし、武器使用を拡大させていることなど「集団的自衛権行使への突破口という意味を持つ」と批判しました。

唐崎9条の会:29日に3周年のつどい フリージャーナリスト西谷さん講演/滋賀

[毎日新聞 2009年3月14日 地方版]

◇「イラク&ガザの悲劇」

 大津市唐崎地区を中心に憲法9条を守る活動を続けている「唐崎9条の会」は29日午後2時、同市唐崎2の唐崎市民センターで「3周年のつどい」を開催する。
 同会は06年3月に結成。講演会や「うたごえ喫茶」の開催、地元学区文化祭での展示など活動してきた。
 「つどい」では、元大阪府吹田市職員でフリージャーナリストの西谷文和さんが「忘れない!イラク&ガザの悲劇」をテーマに講演。米軍駐留下で戦火の収まらないイラクについて、西谷さんが現地での取材をもとに、映像をまじえ報告。イスラエルの侵攻を受けたガザについても触れる。また、参加者による憲法、平和に対する意見交換や、合唱もある。同会では「現実に今起きている戦争について、若い人も知ってもらう機会にしたい」としている。
 参加無料。問い合わせは同会事務局・志村さん【鈴木健太郎】

京都ジャーナリスト9条の会が結成

[京都民報 2009年03月14日 19:39]

 京都のマスコミ関係者やジャーナリストの呼びかけで「京都ジャーナリスト9条の会」が14日、結成されました。同日、京都市中京区で開かれた発足の集いには、53人が参加。3回の準備会開催などの経過が報告された後、長谷川千秋・元朝日新聞大阪本社編集局長が、「選挙報道は国民の『知る権利』にこたえているか」と題して記念講演しました。
 長谷川氏は、“政権交代可能な政治システム”を名目に「二大政党」制の確立をけしかけてきた団体「21世紀臨調」に、財界関係者や有識者とともに、マスコミ関係者が多数参加していることを紹介。こうしたもとで07年の参院選以降、選挙報道が「二大政党」制の大合唱となっている現状を批判しました。
 また、憲法改悪の国民投票が発動された場合に、「メディアが権力を監視し正確で公正な報道をする立場が重要になる」と指摘。同「9条の会」が、平和を発信すると同時に公正な報道を目指すジャーナリストの応援団となることを願うと訴えました。

「亀山九条の会」の3月学習会

[asahi.com 2009年03月13日]

 14日午後2時、亀山市西丸町の城西地区コミュニティセンター。同会副代表で寺住職の海野真人氏が「『聞』のススメ――信仰も平和も『聞』から始まる」について話す。問い合わせは同会の事務局があるサルビア司法書士事務所へ。

情報プラザ:大阪大空襲64周年慰霊のつどい/大阪

[毎日新聞 2009年3月13日 地方版]

 14日(土)10時?15時半、大阪市西区本田1の竹林寺。憲法9条の会・西区など主催。同区の戦跡めぐりをした後、同寺でDVDを鑑賞し、空襲体験談などを語り合う。シンガー・ソングライター、かわさきゆたかさんのライブ、慰霊法要もある。参加費大人1000円、中学生以下500円(昼食・資料代含む)。事前に最勝寺へ申し込む。

長良九条の会講演会

[asahi.com 2009年03月11日]

 「戦争の歴史と放送メディア?NHK番組改変事件を考える」 14日午後2?4時、岐阜市八代1の北部コミュニティーセンター大集会室。講師は愛知東邦大の戸崎賢二教授。無料。問い合わせは同会の島尻さんへ。

空襲跡めぐり慰霊のつどい 西区九条で

[asahi.com 2009年03月09日]

 大阪大空襲から64年となる14日、街角に残る空襲の傷跡を歩く「戦跡めぐりと慰霊のつどい」が大阪市西区九条かいわいである。
 参加者は同日午前10時、竹林寺(同区本田1丁目)に集合。空襲で黒こげになった境内のお地蔵さんを見学し、区内の慰霊碑や炎に巻かれた松島遊郭の娼妓(しょうぎ)の墓などを巡る。空襲体験者の証言やミニライブもあり、竹林寺である慰霊法要に参列して午後3時半に解散。参加費は昼食付きで大人千円、中学生以下500円。
 前日までに主催の憲法9条の会・西区の佐野さんに申し込みが必要。

益川教授「改憲は自由に兵器使うため」 9条に思い

[asahi.com 2009年3月9日3時0分]

九条科学者の会「4周年記念の集い」で講演する益川敏英さん(「朝日新聞」3月9日付)
九条科学者の会「4周年記念の集い」で講演する益川敏英さん=8日午後、東京都千代田区の明治大学リバティータワー、小林裕幸撮影

 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大教授(69)が8日、東京都千代田区の明治大で講演した。自身も呼びかけ人をつとめる「九条科学者の会」の発足4周年記念の一環。ユーモアを交えながら平和への思いを語った。
 益川教授は「改憲派は、なぜ憲法を変えたがるのか」という問いを何度も投げかけた。「ぼくは物理屋。因果律で考える癖がある。『なぜ』と。彼らは条文に不備があるからと言っているが、解釈改憲で自衛隊がソマリアまで行く時代。条文不備のせいじゃない。9条があったのでは出来ないことをやりたいからに違いない。つまり自由に兵器を使うということです」
 幼いころ名古屋で空襲に遭った経験を振り返った。名古屋大の先輩の被爆体験を話しながら、感極まって声を詰まらせた。「私は、子にも孫にもあんな思いはさせたくない。国家が国家の名のもとに始める戦争は嫌です。好きな人はやってください……あ、いや、それも困る」。ひょうひょうとした口ぶりに、床まで人で埋まった会場は、何度も笑いに包まれた。
 講演は約1時間。戦争は突然起きるわけではないと訴えた益川教授は「最終的には理性の問題です。一つのかけらを見た時に、人間としてそこから何を想像できるか。鋭い目を持てば戦争の予兆は見える。その時、反応しなければならない」と締めくくった。(谷津憲郎)

軍事費削減、憲法堅持を 鹿児島市 「九条の会」が講演会

[西日本新聞 2009/03/09付 西日本新聞朝刊]

 憲法の改変反対を訴える「かごしま九条の会」は8日、鹿児島市郡元1丁目の鹿児島大学で講演会を開いた。約70人が参加。森英樹・龍谷大学教授(憲法学)が「どうなる憲法、どうする憲法」と題して憲法九条の堅持を訴えた。
 森教授は、ソマリア沖への自衛隊派遣などについて「2007年参院選以降に九条改憲の議論が停滞する中で、事実上、憲法を壊す動きが起きている」と指摘。在日米軍再編問題では、米空母の佐世保寄港が増加傾向にあることなどを挙げて「日本を前線基地とする日米関係は強化されており、オバマ政権になっても改憲を促す動きは続く」との見方を示した。
 一方、国内では非正規労働者の増加や経済格差の拡大により憲法が保障する生存権が脅かされているとして「軍事費を削減して国民の福祉を支えるよう訴えるべきだ」と話した。

憲法学習会:核廃絶へ誓い――鳥取市「9条の会」主催/鳥取

[毎日新聞 2009年3月8日 地方版]

 原爆被爆者で、県原水協理事長の伊谷周一さん(79)が7日、鳥取市西町2の市福祉文化会館で講演会を開き、集まった約60人は核廃絶への思いを新たにしていた。賛同人が約900人いるという「鳥取市『9条の会』」主催の憲法学習会の一環として開催した。
 伊谷さんは、原爆の恐怖を「爆風、熱線、放射線」と説明し、「1代で終わらない放射線が一番恐ろしい」と加えた。さらに、広島原爆投下の時刻である午前8時15分を「『核投下、晴天、朝なぎ、出勤時』と覚えてほしい」と呼びかけた。
 また、各地にともる原爆投下の残り火「原爆の火」を訪ね回っていることを紹介。「戦争反対を訴え、憲法9条を守る一つの形として原爆の火を守っている」と話した。
 鳥取市河原町の農業、平尾修さん(72)は「リアルな体験話から戦争の持つ悲惨さが伝わってきた」と話していた。【小島健志】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください