上官から性的暴行を受けたとして裁判に訴えていた女性自衛官を、航空自衛隊は「任用継続拒否」、つまりは事実上の解雇処分にしていた。
しかし、任用拒否になったのは8100人中1人だけ。これまでは、懲戒処分3回以上とか詐欺横領で重処分を受けた場合のみ。つまり、自衛隊は、性的暴行の被害を受けた彼女を救済するどころか、むりやり自衛隊を辞めさせようと嫌がらせを繰り返した揚げ句、反社会的分子のようにあつかって事実上解雇しようというのだ。まったく許せない!!
防衛省に任用継続拒否撤回を要請 提訴した女性隊員の支援者ら(共同通信)
性暴力と退職強要で提訴の女性自衛官/任用拒否の撤回求める/国会議員有志防衛省に要請(しんぶん赤旗)
空自セクハラ訴訟:空自、3曹を懲戒処分/北海道(毎日新聞)
任用拒否撤回求める/札幌地裁人権裁判 女性自衛官が意見陳述(しんぶん赤旗)
女性自衛官に事実上の解雇通知 わいせつ損賠訴訟の原告(共同通信)
自衛隊が事実上の解雇通知/係争中の女性自衛官に(四国新聞)
防衛省に任用継続拒否撤回を要請 提訴した女性隊員の支援者ら
[2009/03/03 17:10 共同通信]
勤務する北海道の航空自衛隊で、同僚からわいせつ行為を受けたとして国を相手に損害賠償訴訟を起こした後、任用継続を拒否された空自任期制隊員の女性(23)の支援者らが3日、東京・市谷の防衛省を訪れ、任用拒否の撤回を要請した。
防衛省の渡部厚・人事教育局長は「任用拒否の理由は言えないが、訴訟と人事は無関係だ」と説明したという。
要請書などによると、女性は2007年5月に札幌地裁に提訴。その後も勤務を続けていたが、2年の任期が切れる3月22日以降は任用しないとの通知を今年1月に空自から受けた。
防衛省によると、03年度から5年間に空自で任用継続を志願した任期制隊員約8100人のうち、認められなかったのは1人だけ。女性の弁護士は「勤務成績に問題はなく、提訴が任用拒否の理由であることは明白だ」としている。
性暴力と退職強要で提訴の女性自衛官 任用拒否の撤回求める
[2009年3月4日 しんぶん赤旗]
国会議員有志防衛省に要請
性暴力と退職強要の不当性を訴えて2007年5月に札幌地裁に国家賠償請求訴訟を起こした現職の女性自衛官(空士長)に対し、航空自衛隊が今月22日以降の継続任用を拒否した問題で3日、日本共産党、民主党、社民党の国会議員有志と原告弁護団、支援者らが防衛省に対して拒否の撤回と、拒否理由の説明を求めました。
日本共産党の紙智子参院議員ら9人の議員と、佐藤博文弁護士らが渡部厚人事教育局長と面会し、国会議員有志(30人)連名の申し入れ書を手渡しました。
渡部局長は、「継続任用するかしないかは空士長の場合、任免権者の委任を受けた基地司令の裁量にまかされている。今回は継続不適当と判断しその結果を示した」と述べました。
紙議員らは「それは手続きのことだ」「拒否理由を明らかにすべきだ」などと指摘しました。
佐藤弁護士が航空自衛隊の「空士長等の継続任用に関する達」にそって、「ここで『不適』とするのは懲戒処分が3回以上、詐欺横領などで重処分を受けた者、その他任免権者がこれ以外で継続任用不適当と判断した者と規定している。彼女は人命救助などで表彰されている優秀隊員だ。どこに該当するのか」と迫りました。
同局長は「裁判の問題と任用拒否は関係ない」「個別人事については個人情報もあり(開示は)控えたい」と「不適当理由」の説明をあくまで拒否しました。
申し入れには、岡崎トミ子参院議員(民主党)、神本美恵子参院議員(同)、辻元清美衆院議員(社民党)らも参加しました。—–
任期制自衛官 防衛大学校卒業の幹部候補自衛官とは別に、高卒で入隊した陸・海・空自衛官は2年から3年で任期満了。そのつど継続任用の志願書を任免権者(所属基地の司令)に提出し、自衛隊は「健康診断、勤務成績及びその他適格性を判断できる客観的事実」(空士長等の継続任用に関する達)に基づいて行います。空自の場合、この5年間で、8,000人が希望、継続不適当は1人だけ。
空自セクハラ訴訟:空自、3曹を懲戒処分/北海道
[毎日新聞 2009年2月28日 地方版]
航空自衛隊の女性空士長(23)が男性3曹(33)のセクハラを受けたとして国を訴えた問題で、女性が所属する道内部隊は27日、この3曹を停職60日の懲戒処分にした。
部隊によると3曹は06年9月、当直勤務中に事務室で飲酒。空士長を呼び出しわいせつな行為をした。部隊は「行為が強制かどうかは係争中で答えられない」と説明。当時の上司ら3人も減給など懲戒処分にした。3曹は07年に異動している。
空士長は07年2月に被害を届け出たが、札幌地検は嫌疑不十分で3曹を不起訴処分とした。空士長は同5月、損害賠償を求めて国を提訴。空自は今年3月下旬以降の継続任用を拒否している。
また酒気帯び運転した別の男性3曹(27)を停職6日、99?07年に飲酒禁止の居室で時間外に酒を飲んだ51人を処分。上司5人も訓戒・注意などとした。【大谷津統一】
任用拒否撤回求める 札幌地裁人権裁判 女性自衛官が意見陳述
[2009年2月20日 しんぶん赤旗]
北海道内の航空自衛隊基地の現職女性自衛官(22)が、基地内での性暴力と退職強要に対し、国家賠償を求めている女性自衛官人権裁判の第11回口頭弁論が19日、札幌地裁で開かれ、原告本人が、自身の任用継続拒否に抗議し、撤回を求め意見陳述しました。
「昨年12月の健康診断をクリアし、仕事のうえで大きな失敗をしたこともない。裁判を続けながら、1つも手を抜くことなくやり遂げてきました。継続任用は当然あるものだと信じていました」と証言。「私の夢、将来設計を理由もなく奪われるのは悲しいし納得できません。国は私の任用拒否の理由を明らかにし、撤回してください」と訴えました。
原告代理人の佐藤博文弁護士は、「今回の任用拒否は、本件不法行為事実と少なくとも間接的に関連している。今後の事態の推移、任用拒絶の理由開示などの問題点を踏まえ、主張を補充したい」とのべました。
報告集会で佐藤弁護士は、3月初旬に防衛省、航空幕僚長らと面談し撤回を求めると報告。「自衛隊に道理がない。拒否の理由を明確にさせ、満了日3月22日まで全力をあげる」と語りました。
傍聴した女性は、「任用継続拒否の報道を見て、怒り心頭です。裁判の支援だけでなく、首切りさせないたたかいが必要です」と話しました。
女性自衛官に事実上の解雇通知 わいせつ損賠訴訟の原告
[共同通信 2009年2月16日(月)19:42]
同僚からわいせつ行為を受けたなどとして、北海道の航空自衛隊に所属する女性自衛官(22)が国に損害賠償を求めた訴訟で、原告の代理人弁護士が16日、「女性が事実上の解雇通知を受けた」と明らかにした。弁護士によると、女性は任期制隊員の空士長。07年5月、札幌地裁に提訴した後も勤務を続けていたが、1月30日、2年の任期が切れる3月22日以降は任用しない、と通知を受けたという。
自衛隊が事実上の解雇通知/係争中の女性自衛官に
[四国新聞 2009/02/16 19:42]
同僚からわいせつ行為を受けたなどとして、北海道の航空自衛隊に所属する女性自衛官(22)が国に損害賠償を求めた訴訟で、原告の代理人弁護士が16日、記者会見し「女性が事実上の解雇通知を受けた」と明らかにした。
弁護士によると、女性は任期制隊員の空士長。2007年5月、札幌地裁に提訴した後も勤務を続けていたが、今年1月30日、2年の任期が切れる3月22日以降は任用しない、と通知を受けたという。
弁護士は「自衛隊を相手にした訴訟が理由なら裁判を受ける権利への侵害だ」と批判。「法的手続きも含めて検討する」としている。
空自は「そうした内示があったのは事実だが、(取材に)お答えできる段階ではない」とコメントした。
訴状などによると、女性は06年9月、夜勤中の男性自衛官に呼び出され、施設内で暴行やわいせつ行為を受けた。上司に相談したが、男性を異動させるなどの措置をとらず、07年2月には逆に退職を迫られ、理不尽な扱いを受けた。
空自千歳地方警務隊は同年5月、強制わいせつ容疑で男性を札幌地検に書類送検したが、不起訴処分になった。
しかし、彼女を悪者にして追い出そうとしてみても、その間に、自衛隊のわいせつ事件はあとをたたない。
元幹部自衛官が電車で痴漢=強制わいせつ容疑で逮捕?警視庁(時事通信)
わいせつ行為:女性抱きつき自衛官停職処分30日 福岡(毎日新聞)
女子高生買春で自衛官逮捕=携帯サイトで知り合う?長崎県警(時事通信)
元幹部自衛官が電車で痴漢=強制わいせつ容疑で逮捕?警視庁
[時事通信 2009/03/17-13:51]
電車内で女性の下半身を触ったとして、警視庁千住署は17日までに、強制わいせつ容疑で、千葉県柏市西柏台、元航空自衛隊一等空佐高杉直明容疑者(58)を逮捕した。
同署によると、容疑を認め、「女性の体に密着して悪い心が出た」と供述。女性は「別の日にも被害を受けた」と話しており、同署は関連を調べている。
逮捕容疑は、2007年6月7日午前7時20分ごろから約20分間、JR常磐線柏駅?北千住駅間の電車内で、30代の女性の下半身を触った疑い。
同署によると、高杉容疑者は昨年11月、別の女性に痴漢行為をしたとして、都迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕された。
今回の逮捕容疑となった被害女性の着衣に残された微物のDNA型が、同容疑者のものと一致したという。
わいせつ行為:女性抱きつき自衛官停職処分30日 福岡
[毎日新聞 2009年3月16日 13時33分]
航空自衛隊春日基地(福岡県春日市)所属の西部航空警戒管制団は16日、同県大野城市内で昨年6月、市内の女性医療事務員(当時26歳)に背後から抱きつき胸などを触ったとして、同管制団の佐々木栄1曹(47)を停職30日の懲戒処分にしたと発表した。
佐々木1曹は今年1月19日、県警筑紫野署に強制わいせつ容疑で逮捕された。福岡地検は2月4日付で起訴猶予とした。
女子高生買春で自衛官逮捕=携帯サイトで知り合う?長崎県警
[時事通信 2009/02/27-22:26]
15歳の女子高校生に現金を渡し、わいせつな行為をしたとして、長崎県警少年課などは27日、児童買春・ポルノ処罰法違反の疑いで、同県大村市西乾馬場町、陸上自衛隊三曹柳迫孝幸容疑者(21)を逮捕した。容疑を認めているという。
調べによると、柳迫容疑者は昨年4月下旬、プロフィルを載せたり、無料ゲームができたりする携帯サイトで知り合った女子高生に対し、長崎市内の民家で現金を渡し、わいせつな行為をした疑い。